高田賢三氏と言えば、隈研吾設計パリの自邸

高田賢三氏が亡くなりました。
https://www.wwdjapan.com/articles/1130444

パリコレで活躍した日本人デザイナーで言えば、山本耀司、川久保玲、三宅一生のように、西洋の服飾文法を非西洋人の目から再構築、再定義するような良くも悪くも日本文化のバックグラウンドを個性に昇華させ、西洋人から見たときのインパクト、意外性で評価されるデザイナーが多い中で、KENZOはむしろ日本人にもなじみがないような強烈な原色使いや、パターン使いの大胆さで本当に個性的なデザイナーだったと思います。

高田賢三氏と言えば私が印象に強く残っているのは、パリの自宅です。
氏は1993年にはLVMHにブランドを売却しましたが、その前からパリのど真ん中にあるアパートメントのペントハウスに大きな空間を有するKENZO氏の自宅はよく雑誌などに取り上げられていました。
日本庭園などもある、日本的なイメージをスパイス的に取り入れながらも、モダーンでシンプルなパリのKENZO邸は、パリという異国で成功した異邦人の成功の何よりの勲章のようでもあり、素直に素敵でした。
パリで過ごす美しい時間
パリで感じる日本の心 – La Maison 8 この邸宅は、公私にわたるパートナーだった建築家、故グザビエ・ドゥカステラ氏と共に設計された。二人は89年から20年間この家に住んだという。

やはり日本人は新築文化の普請好き。当然パリでは古い建物の内部をリノベーションするわけですが、成功して得た富をライフスタイルの表現に投じるあたりさすがデザイナーと感心しました。

KENZOのデザイナーを引退してからも、パリの自宅記事をちょくちょく見かけた気がしますが、特に昨年、隈研吾氏による大リノベーションが施されてイメージを一新したKENZO邸(氏は以前に売却されたらしいですが、今でもKENZO邸と呼ばれているようです)も印象深いデザインでした。

隈研吾氏らしい、木の質感を強調したシンプルな空間構成はやはり日本的なミニマリズム表現で、パリの人々にもインパクトを与えたはずです。

アルマーニやラルフローレンなど家具やインテリア領域に力を入れているデザイナーも多いですが、やはりライフスタイルは服だけでは完結しないもの。美しい住戸があって初めて成立するものだとつくづく思います。

そんな、高田賢三氏の夢の跡。

氏がお亡くなりになったと聞いて最初に思い浮かべてしまいましたが、高田氏もまんざらでもないように思います。
それほどの、思い入れとこだわりを感じる高田氏のパリの家です。
(写真:隈研吾建築都市設計事務所ホームページより)

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