体格がすべてじゃないからゴルフは面白い

この記事を女子公式戦「日本女子オープンゴルフ2020」最終日をテレビ観戦しながら書いています。
JGA 日本ゴルフ協会 【2020年度(第53回)日本女子オープンゴルフ選手権競技】

前半終わって、絶好調-13の原英莉花と、1日目、2日目と好調だった小祝さくら-9で4打差とかなりありますが、3日目もツーサム最終組の二人ですから、鋭いプレーの応酬にもはやマッチプレーのような醍醐味満点で。何が起こるか分からないのがゴルフだけに後半の9ホールが無茶苦茶楽しみです。
1998年生まれの小祝選手、1999年生まれの原選手と二人ともほぼ同世代で若手すすが、すでにツアーをリードする注目選手の二人だけに本当に興味深い最終組です。

何より私がしみじみ面白いと思うのが、スッと170cmを軽く超える長身でスマートな八頭身体型で手足も長く、ジャンボ尾崎門下のアスリート感あふれるロングヒッターの原英莉花選手と、一見失礼ながら近所の運動嫌いなOLさんのようにさえ見える小祝さくら選手で実力は本当に拮抗していることなんですよね。テレビで同じ画面に映ると、公称値以上頭一つ分以上身長も違いますが、原選手に飛距離でも負けていませんし、優し気な雰囲気から想像ができない攻撃的なショットに惚れ惚れしてしまいます。

4打差あっても小祝選手まったく諦めていませんよね。メンタルも強い。

分かっちゃいるとはいえ、体格で決まらないこれがゴルフの面白さですよね。
多くのスポーツはなんだかんだ言っても体格が多きなハンディになります。バレー、バスケットの主力選手がほとんど180cm以上であることは紛れもない現実ですし、相撲取りになるのに70kgの体重では勝負になりません。ボクシングやレスリングのように体重別で戦わないとフェアな勝負にならない競技も多くあります。

その点、ゴルフは本当に小柄でも華奢でも、筋骨隆々の選手に立ち向かっていけるんですよね。
JLPGAの選手だけみても、アスリート体格の代表は、例えば話題の笹生優花選手。

錘をつけて巨人の星のように日常生活から鍛錬しているわけですから筋肉感が違います。他にも先日私が記事にしましたが、デサント協賛の柏原明日架や渡邉 彩香なども体格に恵まれた選手です。

今、デサントゴルフがカッコ良い。
今週末は、「第51回デサントレディース東海クラシック」開催中ですね。 注目の笹生 優花、小祝 さくらが-3、トップ4打差の良い位置で並んでいますし(2ラウンド10時時点)、先週のコニカミノルタで大活躍した田辺ひかりや、本"たんさんタワ...

私が注目しているセキユウティン選手も、レギュラーツアー初年度の今年は、筋トレで体重をグッと増やしてきています。
セキユウティンも大活躍で一気に盛り上がるプロゴルフ
コロナで試合中止を余儀なくされていたプロスポーツ界ですがようやく試合が再開されつつあります。 プロゴルフツアーも無観客試合ではありますが、各ツアーとも大会が開催されうれしい限りです。 日本の女子プロゴルフツアー(JAPGA)は、先週...

一方で女子ツアーには、小柄だったり華奢な選手も、すごく活躍しているんですよね。
先週のそのデサントレディース東海クラシックで優勝した古江彩佳選手はすごく小柄ですし、決して手足も長くないのに-15の好スコアで優勝に感動しました。

他にも、若手の有力選手安田祐香などもかなり華奢で、いつも上位にいるので驚きの目で見てしまいます。

これが本当にゴルフの楽しさですよね。もちろんゴルファーならば誰でも知っていることですが、ゴルフは疑いなくフィジカル面、メンタル面の体力、知力のすべてを試されるハード極まるスポーツです。スタミナもパワーもとことん要求されます。
でも、必要とされるリソースが本当に一面的なものでなく、パワーだけでも技術だけでもない、むしろバランスの良さや繊細さ大事だったり、本当に人間がもつすべての能力を試されることが醍醐味だと思います。

確かに米男子PGAツアーでは、コロナの試合がない期間中に、マシントレーニングで筋肉ムキムキになって戻ってきて全米オープン優勝したデシャンボー選手のように、とにかくラフだろうがバンカーだろうが1ヤードでもグリーンに近づけるパワーゴルフの台頭もありますが、きっとゴルフはそれだけで済まない進化をしていくと思います。

少なくともアマチュアの世界で言えば、間違いなく年齢、男女問わず同じ土俵で楽しめるスポーツです。
いやー。ゴルフって本当にいいもんですね。

(写真:すべて「日本女子オープンゴルフ2020」HPより)

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