もちろん、男子と女子の差もあります。
そして日米、特にアメリカのメジャー大会であれば実質的な世界ナンバーワン決定戦だから日本のツアーと比べるのに一抹のためらいがあります。
でも、同じプロゴルフですから、良いモノは取り入れた方が良いように思います。
今週は松山英樹選手が大健闘中の男子メジャー大会「全米オープン」。そして渋野日向子選手が参戦している米女子ツアー「ポートランド・クラシック」。
(写真:テレビ朝日Twitter)
日本では女子ツアー「デサントレディース東海クラシック」ということで、アメリカでの試合を夜も寝ないまま観戦して、そのまま朝からはCSのゴルフ専門チャンネル”ゴルフネットワーク”で「デサントレディース東海クラシック」を観ています。
やはり「全米オープン」の”狂暴”なセッティングを見てしまうと「デサントレディース東海クラシック」のセッティング極めて平和ですよね。グリーンスピードは「全米オープン」が12フィート、「デサントレディース東海クラシック」も11フィート以上とは言いますが、グリーンスピード以上にまったくゴルフの世界観が違います。
「全米オープン」は男子のUSPGAツアー最高峰のメジャー大会のひとつ。セッティングが難しいことで知られていますし、今回会場のニューヨーク州ウィングドフットゴルフコースは世界的難コースで知られていますからそれと比べちゃいけないことは百も承知なのですが、今やドライバー飛距離300ヤード超え、大男なのにそんなパワーと同時に信じられない繊細さを併せ持つ世界のトッププレイヤーが断末魔の悪戦苦闘をする姿を見ると、否が応でも日本のJLPGA、女子プロゴルフの平和さが際立ってしまいます。
(写真:テレビ朝日Twitter)
海外でプレーしたことがある方ならば、名門と言われるコースでも海外では日本のような箱庭的美しさはなくて、往々粗々しいことをご存知だと思います。

同じ女子でも、今年の全英女子オープンなども相当苛酷でしたよね。日本では絶対試合中止となる暴風雨の中試合が行われたり。出場経験の浅い、渋野日向子選手などほとんどの選手が撃沈を余儀なくされていました。
わずかに井上誠一の名門「葛城ゴルフ倶楽部 」で開催された「ヤマハレディースオープン葛城」ともう一試合が5アンダーぐらいです。

もちろん、その男子「全米オープン」でさえ3日目-5出す選手が出ていますから、数字上はそこまで劇的な差はないように感じますが世界中からトップ選手が集まってアンダーパー数人の中、たまたま絶好調の選手が出す-5と見ている風景は相当違います。
やっぱりあんまり厳しいコースセッティングにすると、ギルドの構成員がブーブー言うからどうしても攻めきれないのかな?と推察してしまいます。

やはりこれからは世界の色々なゴルフツアーをネット経由でガンガン見られる時代になると思います。せっかく笹生優花選手のような大型選手も出てきているわけです。世界と比べても、内輪受けではなくて、”すごみ”のあるツアーにならなければ商品価値はどんどん落ちていってしまうように思います。
バーディー合戦の伸ばし合いも面白いですが、何試合かに一回は一人もアンダーパーが出ないような厳しいコースセッティングで、選手のポテンシャルを引き出しても良いように思うんですよね。
その方が、長い目で見れば結果選手のためにもなるように思いますがいかがでしょうか?
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