広尾ガーデンヒルズ再来の予感 「旧東京簡易保険支局」跡地の大規模集合住宅開発

とにかく都心の一等地であることは間違いありません。

(イメージ:環境影響調査案)
向かい側は鬱蒼とした緑の庭園を維持する「三井綱町クラブ」、つまり三井グループの迎賓館です。隣がこれまた森のような佇まいのオーストラリア大使館、イタリア大使館もほど近く、慶応大学と大使館の敷地の間に超高級マンションが点在するエリアで、坂が多いこともあり江戸時代以来のお屋敷街らしい石垣などもよく残っていてちょっと近隣を歩き回れば誰しも格式を感じずにはおれません。

しかも、この「旧東京簡易保険支局」跡地、そんな一帯でも一番高い場所に立地していますから恵まれた立地であることも間違いありません。

何より度肝を抜かれたのが、1100戸という超ビッグスケールです。このあたりの最近分譲されたマンション、三井不動産で言えば「パークマンション」いわゆる「パーマン」クラスのトップブランド、最大でも戸数は100戸以内。10戸~20戸の低層高級物件も多いですから、その数十年分が分譲されるイメージです。

(イメージ:環境影響調査案)

臨海部のタワマンでならばともかく、ちょっと山手線内側で聞いたことがない規模の再開発であることは間違いありません。
もちろん20坪弱程度でも億ションでしょうし、1100戸であれば数百㎡のとんでもない間取りも用意されるのではないでしょうか?

思い出したのが、広尾ガーデンヒルズ。同じく港区、広尾の日赤医療センター跡地に1181戸。1982~1987年にかけて竣工したこの物件はまさにビンテージマンションとなり、現在でも著名な事業家、芸能人などが多く住んでいます。もはや建物自体は築40年近いわけですが、もともと高い天高など基本スペックもありお金をかけたリノベーションをしながら長く住まれている部屋も多いようですね。図抜けた立地と高い基本スペックがあれば超大規模集合住宅も団地化せずビンテージとなり得ることを証明した物件と言えるかと思います。

都心港区大使館エリア高台の立地。1100戸クラスの分譲規模。まさに広尾ガーデンヒルズの再来を予感させる物件であることは間違いありません。まだデベロッパーである三井不動産、三菱地所(このあたりも広尾ガーデンヒルズっぽいのですが)からのリリースはないようですが、今後目を離せない物件と言えそうです。

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