サンマが高いそうですね。

実は、昔からお魚の値段にすごく興味があります。
というと大げさで、子供の頃からお寿司のネタごとの値段の差が気になってしょうがなかったのです。

要は、ウニとかマグロの大トロは無茶苦茶高いけど、本当にその値段の差ほどダントツにうまいのだろうか?と。
不思議でしょうがなかったのです。

私個人の感覚では、小肌とか、タコ、イカ、かっぱ巻きが好きなのです。
単なる貧乏性が骨の髄まで浸透しているだけかもしれませんが、誰も何にも予備知識をインプットしてこない小さい頃から、
ウニ、トロのような脂っぽいネタより、さっぱりしたネタが好き。
江戸時代はマグロも赤身を食べて、トロは猫のえさにしていたと言いますから、私は江戸時代からタイムスリップなのかしらん?

例えば回転寿司だとして、私の値付けでいけば、ウニ、大トロが一貫500円ならば小肌、イカ、タコ、かっぱ巻きは500円もしくは800円です。でも実際は、100円とか200円。しかも二貫ついてたりします。
要は味の美味い、不味いではなく、どれぐらい釣れる釣れないの供給量で値段が決まっている部分があるわけです。
もちろん高くても流通しているということは、それだけの価値があるということですから、さんまが回転寿司でも一貫500円で出して誰もオーダーする人がいなければサンマはそれだけの価値がなかったということになるかと思いますが、きっと大丈夫だと思います。のどぐろのように希少で高価だけど、たまに頼んで味を楽しむネタに格上げされて生き残るはずです。

マサコ アーントによるPixabayからの画像

逆に言えば、市場価格というのは一般に「高いから美味しいに違いない」という予見、バイアスをかけてきますが、そこから自由でさえあれば、意外にお得な毎日を過ごせるのではないでしょうか。
だって実際に今高い値段となったサンマも、ちょっと前まで安いお魚の代名詞だったわけですから現に証明してくれています。というわけで、ちょっと良い寿司屋だと「安いネタばかりだとケチだと思われるかな?」とか逆にかっこつけたくなったりするものですが、小肌、イカ、タコ、かっぱ巻きと臆せず楽しむようにしています。

いやー。そんなあれこれまで考えて楽しめるお寿司って、どこまで楽しいんでしょう。
夕方、寿司屋に行きたくなりました。
よっし、今日はかっぱ巻きをチェイサーに、サンマの刺身を頼もうっと。

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