「戦後最悪GDP27.8%減」 私がしみじみ悟ったこと

GDPはGross Domestic Product、国内総生産。国内でその期間に生み出された付加価値の総額つまり国民みんなが働いて生み出したモノやサービスの総和ですから、これだけ自粛だなんだとやっていれば低くなって当然ではあります。

ウイルス流行に地域性があることは常識です。そして、とんでもなくラッキーだったことに日本は新型コロナウイルスでパンデミックが起きた欧米と違い重症化したり死亡したりしにくい特性が3月頃にはすでに明らかになり始めていました。残念なのは、
にもかかわらず世論がパニック化したあげくポピュリズム的な政策でここまで経済を壊してしまったことです。
【アゴラ掲載】コロナ・インフォデミックの戦犯たち①オウンゴールの構図
今朝からアゴラに掲載いただいています。 コロナのステイホーム生活で、子供も学校休みですから仕事しながら勉強を教えていました。 聖徳太子が604年に制定した十七条の憲法は「和を以て貴しと為し」で始まります。 素晴らしい考え方で、...

今回こんな事態になって思ったことがひとつあります。
どんなことでも自分が当然と思っていることと周りの大多数の人との認識が大きく違うと、ショックを受けるものですが、今回のコロナ騒動で私の考えていたことと、多くの日本人の考えがまったく違うということを思い知らされました。

一言で言うのが難しいのですが、豊かさに対する認識と言うのでしょうか。
私の考えは「日本の繁栄や豊かさは素晴らしいものだ。特に清潔、便利さなど世界のどの国と比べても最高水準の暮らしやすさが誇らしい。でも一方で所詮は資源がない国でもあるし、特に一般に住宅はいまだに狭く結構な高級住宅地でさえ電柱が林立するなどまだまだ戦後75年で十分ストックがいきわたったといえない部分もたくさんあるぞ。まして最近は自動車産業一本足打法も限界がみえつつあり産業全般の国際競争力の低下は目を覆うばかり、油断するとヤバいぞ。」というものです。
平成の終わりにはアゴラに、そのような認識の総括記事を寄せさせてもいただきました。
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でも今回死者1000人ちょっと、しかもほとんどが80歳近い基礎疾患持ちの高齢者という日本人にとっての新型コロナでこの幸福な国は自ら崩壊させようとしています。一人一人にとってはごく消極的な選択かもしれませんがそんな日本人の選択が私にとっては衝撃的で仕方がありません。

実は私が一番恐れているのは、飢餓です。
熊澤充さんによる写真ACからの写真

今回の件で、日本人の大多数はコロナからさえ逃げればなんとかなる。国の財政も企業もなんとかしのげると感じているようですが、本当にそんな風に脳天気にうまくいけば良いのですが。
今回もちょっとしたパニック心理でトイレットペーパーやマスクが手に入らなくなる経験をしたじゃないですか。
そもそもエネルギー自給率がほとんどゼロの日本。食料自給率も37%程度です。
多くの人が住む大都会には田んぼも畑もありません。牛や豚もウロウロしていません。東京湾で魚を釣ったとてバケツいっぱいできるかどうか。
【第2回】新企画 衝撃の書「ホモデウス」を読む –「飢饉」のリアリティ
「ホモデウス」を読みだすと、その興味深い視座に読むことをやめられなくなりますね。早速、第2回を始めたいと思います。前回は、人類の歴史はほとんど「飢饉」「疾病」「戦争」との戦いであった。という視点について触れました。今回はそのなかでも「飢饉」...
正直ここまで大胆に経済崩壊させて平然としていられる神経が私にはまったく理解できません。不測の事態を含めて、少なくとも日本人にとってはすでにインフルエンザ程度以下の疾病であることがハッキリとしている新型コロナなんかよりも、経済崩壊の方がよっぽどリスキー。恐ろしいと思うのですが、どうもこう考える人はかなりの少数派のようです。

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