渋野も悩む シャフト一つで全てが変わるゴルフの繊細

昨年度全英女子オープン優勝の際も岡本綾子さんやプロ関係者で、まだまだ海外メジャーを再度勝てるほどの実力はないと辛口でした。ちなみに昨日ゴルフネットワークの全英女子オープン紹介番組で「渋野日向子選手は連覇できるでしょうか?」と聞かれた岡本綾子氏は「難しい質問しますね」と微笑みながらはぐらかしていました。
もちろんシンデレラと言うぐらいですから、無名から一気にメジャーという大金星が昨年度の渋野フィーバーだったわけですが、全英女子オープン勝ったあとも、国内2勝きっちりしましたから、十分な実力を証明したのが立派でした。

今朝の日刊スポーツで塩谷育代氏が愛情あるコメントを寄せていました。

推測ですが、引っかかる点を挙げるならドライバー(1W)のシャフトを特性の違うタイプにかえた点。同メーカーではあるものの、インパクト直前にヘッドが自然と走るタイプから、自分でヘッドを戻していくタイプにしました。筋力アップしたための選択でしょうが、結果的に「ボールを真っすぐ行かせよう」と体が勝手に動いてしまい、持ち味の躍動感が感じられず、フワッと見えてしまうのかもしれません。
渋野、全英へ昨年のドライバー戻せば?/塩谷育代 - 米国女子ゴルフ : 日刊スポーツ
渋野日向子(21=サントリー)の予選落ちが決まった。8オーバー125位で出て、1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの77で回り、通算14オーバー、156。全… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

さすが歴戦の実力者だけに鋭い指摘ですよね。

最近のプロゴルファーは、オフもトレーナーとかがベタ付でトレーニングすごいですものね。渋野もかなりフィジカルトレーニングに励んだようで、テレビなどで見ても一時期一回り以上体が大きく(太ったと紙一重)なっていました。

(写真:JLPGAホームページより)
プロテスト合格して、マスコミの注目が集まりだした私が推してきているセキ・ユウティン選手、NEC軽井沢72で善戦中ですが彼女も一回り大きくなっていました。なんでも筋力アップし飛距離が30ヤード以上伸びて260ヤードほどになったとのことです。元々上背がある選手でしたから結構迫力があります。ちょっと可憐さが感じられなくなりましたが、彼女たちはアスリート。やはり、モデルさんのような華奢さでない魅力でアピールしてくれればその方がうれしいです。
美人過ぎるプロゴルファー セキユウティンに注目
ゴルフの話ばかりですまんが、せっかくSankeiBizにて渋野日向子プロの記事も掲載中なので 女子プロゴルファーのなんでもない話をさせてください。 ちょっといかつくなりすぎた感のある男子プロに比べると、やはり見ていて爽やかなのが女子...

さてそんな実力アップに日々励むプロ選手だけに、ギアの選択は本当に繊細でしょうし、興味がつきません。塩谷氏が指摘するようにシャフトのわずかな特性の違いに体が反応してしまうのも納得です。
次元はまったく違ってもアマチュアもまったく同じですよね。私はいつもボール銘柄ごとの特性の違いを意識しています。調子が良いときは、ボールの良い感触がポジティブなフィードバックとなって打てば打つほど良いイメージが湧いてきます。合わないボールだとその逆でどんどん良いイメージが遠のいていくようなノー感症候群に陥ってしまいます。だからといってラウンド中にボールを変えるとこれはこれで訳が分からなくなって泥沼にはまったりしています。

でも。これがゴルフの面白さですよね。どんなに絶好調でもそれが続くことがない。
ギアも年々進化し、クラブ、シャフト、グリップ、ボール、グローブ、ウエア、シューズと正解にたどり着くことが永遠にありません。まさに奥深さに悩みながらも最高に楽しませてくれます。

それにしても渋野選手。良かれというトレーニングやギアのブラシュアップさえもが結果につながると限らないところも辛いところですよね。
本当に、精神的にも不安で厳しい局面と思いますが、渋野らしい開き直りに期待したいところです。
来週いよいよの全英女子オープンに向けて、塩谷氏のアドバイスに一考の余地があるかもしれません。

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