スタグフレーション(景気後退とインフレのダブルパンチ)に備えよ

それにしても朝のワイドショーのコロナ煽りは相かわらずですね。
検査数を増やせば新型コロナウイルス自体は流行しているわけで感染者数が増えることは当たり前。
すでに4月の時点でも市中にある程度の感染者がいることは報告されていたわけですから、まったく驚くにあたりません。
何より、肝心なのは死者(全国直近1週間15名)、重傷者(全国直近1週間17名)がほとんど出ていないことであって、しかも既往症をもった高齢の方が主です。
新型コロナウイルス 国内感染の状況
日本国内において現在確定している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を厚生労働省の報道発表資料からビジュアル化した

これでまたまた緊急事態宣言などと言うのは本当にバカげた話ですよね。

それにしても補正予算の規模233.9兆円ですよ。真水でも61.6兆円。
例えば、昨日悲惨な死亡事故が起きた交通事故対策に10兆円だけ、いや1兆円でも投じて危険な道路の改修でもしたらどうでしょう。2019年度の交通事故死者数3920人をさらに半減できるのではないでしょうかね。日本でのコロナの死者は現在までで1000人ですからね。しかも交通事故は流行り病と違って、対策の効果が何十年と続くものもあります。

それにしても日本の年間国家予算102兆円の半額以上を真水で積んでしまいました。しかも原資は国債発行。それはそうですよね、政府に東京都のような余剰金はほとんどなかったわけですから。もともと日本の負債は1100兆円。年間予算の10倍以上ですからね。
もちろん、国債がほとんど国内で保有されている(要は家族内での借金のような体)、しかも国には資産も潤沢、最近ではMMT理論など国の徴税権に着目する理論もあるのですが、
ことここに至ると帳尻自体は合わせざるを得ませんから、対外的に国家破綻はしないまでも、政府としては意図的にインフレを引き起こして実質的な借金額の減額を図ろうとするでしょう。例えば2倍のインフレになれば1100兆円の借金も現在の貨幣価値で550兆円と半減させる効果があります。
というか、すでにアベノミクスでそれを狙ったわけですが、根強いデフレ病に犯された日本では、異次元の金融緩和でお金をジャブジャブにしてもびた一文インフレにならなかったわけですから、このコロナでついにさらに超異次元のばら撒きができて、ある意味「やったー!」と思っているに違いありません。

私には、死者が1000人のウイルス流行対策に233.9兆円全ツッパして、癌などを撲滅する研究や、堤防整備などもっと長期的に死者を減らす可能性があることを無視する感性はまったく理解不能ですが、
もはや日本人にとって新型コロナウイルスは、「穢れ(けがれ)」「エンガチョ」みたいなものでしょうから、理屈を超えています。

もちろんインフレになれば、現金は価値を下げます。要は、おじいちゃんおばあちゃんが郵便局に預けている預金を半分の価値、あるいはハイパーインフレまでいけば紙くずにすることでツケを払うことになるわけですが、
きっと、それが日本人というものなのでしょうね。

それにしても、インフレと同時に景気後退が起ることを「スタグフレーション」と呼びますが。
生活はきつくなりますよ。かなり。実入りは増えないのに、物価がどんどん上がるでしょう。

総務省統計局資料

子供心に物価の高い時代の生活の大変さを薄々感じていましたが、
やれやれいよいよ我々がそんな時代を生きることになりそうです。

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