東京は本降りの梅雨真っただ中で、憂鬱な土曜日ですね。
さらに憂鬱にさせてくれるのが、コロナ対応での政治の混乱です。
メディアもまたまた感染者再増加報道祭りで、全国でも新規重傷者数名、死者に至ってはほとんど出なくなっていることを全く報じようとしません。


少なくとも日本人は重症にもなりにくいし、死にもしない性質がますますはっきりしてきているcovid-19を過剰に恐れて、もはや世の中ぐちゃぐちゃで本当にイヤになります。ネットのコメント欄を見ても、「軽く見るな」「まだ安心できない」「ゆるむと大変」との意見がまだまだ大勢で、少なくともここ数ヶ月重傷者、死者が極めて少ない現実をまったく見ようとしません。
いやいや過剰反応するのは勝手なのですが、その一方で完全に財政規律は崩壊しましたね。
やってることは、大災害のときに街の商店のショーウインドーを割って、我先に略奪する連中とまったくかわりません。
それを、政府が窓口になって日銀に国債を発行させまくって大っぴらにやっているだけです。
あげく”go toキャンペーン”と称したばら撒き施策も、そもそも自民党と業界の癒着構造の中で筋の良くない感じがプンプンしましたが、結局そんな雰囲気の悪さも見破られて悪評の中でさらにぐちゃぐちゃになっています。
さすがに呆れたのが、東京を除外するという国辱的なほどアホな政策決定。
科学的な視点で見ても、第1に東京の感染状況が他府県に比べて圧倒的にヒドイ状況なのかどうかが検査数や検査方法との関係で考えれば必ずしも判然としません。確かに現状東京都1人当たりの感染者数も感染者率も高いように見えますが、検査数が多くて、検査対象者に感染が疑われる人が多ければ、当然感染者数は増えます。もっと言えば、そもそも東京の人口は圧倒的に多いわけですから絶対数が多くても当たり前です。それら検査方法の違いや、もろもろを統計的に勘案して本当に東京の感染状況が際立って深刻なのか?私が、見聞きする限り、キッチリと数字をもって説明している資料は存在しません。
第2に、そもそも行政区分単位で、移動を制限することに、ウイルス拡散を防ぐ効果はあるんでしょうか。尾身会長自身も国会答弁で「旅行自体に感染を拡大させる心配はない」と答弁していたくらいですからね。
科学以外の視点で考えても、そもそも国の政策でありながら絶対的な根拠もなく、居住地で国民を差別する。完全な憲法違反ですよね。
過去にライ病の人を隔離し強制的な不妊処置をした事例も日本にはありましたが、この大規模さを考えれば、確実に将来歴史的汚点として語られる歴史的愚策に違いありません。
そんなことは菅官房長官も百も承知なんですよね。
もはや完全な政治の道具として取り扱っています。
国民のパニック心理を利用して、平常時ならば無理筋すぎて絶対できないウルトラCを繰り出しているわけです。

(写真:AC)
和歌山、秋田出身の昔ながらの地方への利益誘導型政治家ですからね。「ふるさと納税」にどれだけ菅官房長官が執着してきたかは誰でも知っています。
そもそも小池都知事が都知事再選に圧勝したのも、二階さんが主導して自民党が独自候補を立てなかったからですからね。
私は、当初より東京から地方へお金をまわすことが小池都知事と二階・菅ラインの握りだと思っています。
すでに、小池都知事1期目に都から地方に1兆円気前よく渡したわけですが、これからはそんなレベルではすまないでしょう。

そういう意味では、都から地方への小池、二階・菅ラインのセットプレイは、まさに阿吽の呼吸。
バカを見るのは都民なわけですが、そんなことを百も承知でバカな投票をしているわけですからまさに自業自得です。
でもちょっとした地方都市に行って見ればよくわかりますが、すでに道路は立派。市街地はキレイに整備されていて、ハコモノもたっぷり。要は地方が寂れていく問題は税再配分の問題ではまったくないんですよね。
こんな発想でいけば、東京もダメになり、地方も浮揚せず。結局日本はダメになるのではないでしょうかね。
とにかく憂鬱な土曜日となっています。
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