女帝「小池」と「田中みな実」礼香のシバキに痺(しび)れる我々

小池百合子氏が東京都知事に再選されました。
かねて小池氏の政策面での無策ぶりにガッカリし続けてきた私としては残念な出来事なのですが、大方の予想通りではあります。
小池百合子と渡部健の驚くべき共通点
いやー読みました。「女帝」 最初買おうと思ったとき欠本していてちょっと遅ればせですが、噂通りにノンフィクションとして完成度が高い本で、読みだしたらあっという間でした。 都知事選ではすでに圧勝の下馬評ですが、私の政治家小池評は...

もちろん民主的な選挙で当選したからには、小池氏が都知事を務めることには正当性があります。
一方我々市民にも公然と彼女の政策を監視し批判する権利があります。

そこで返す返すも不思議なのは、大方の専門家や行政関係者がまったく評価する点がないことで一致している政策面での無能っぷりや、まさに「女帝 小池百合子」で描かれた人格面でも大いに問題があるはずの小池氏が、なぜ338万票で圧勝したのか?ということです。

ネット上で彼女を支持する声と非難する声を比較してハッキリ分かることは、支持者は「頑張って」とか「小池さんしか都政を担うのは無理」「コロナを乗り越えるには彼女しかいない」というよな具体的な政策を支持の理由を上げる人がほとんどいないことです。それはそうですよね、前回の7つのゼロの公約は1つを除いてまったく実現せず、今回に至っては具体的政策の提示さえほとんどなかった状況です。
一方で、私を含めて批判者は豊洲市場移転問題やそもそものコロナ対策にしてからが~!と、ムキになってしまいます。

そういえば小学生の我が子は、「小池さんしかまともな人いないじゃん」と言っていました。なんでも小学生の間で、小学校の前の都知事選のポスターが話題になっているらしいのです。そんな小学生の二番人気は撤退してしまったが幸福実現党の七海ひろ子氏だったらしいですが。

大方の小池批判者すれば、もっともいかがわしい小池氏を「まとも」という感覚はやっぱり小学生だなと一笑にしてしまいそうなのですが、実際に多くの都民はむしろ「小池氏がまし、むしろ、まとも」と思っていることもまた事実なのです。

そんなこの状況をあらためて咀嚼しあぐねている中で、元都知事の猪瀬直樹氏の小池氏当選を受けてのnewspicksの記事が目に入りました。

東京都連幹事長のポストに10年間も就いていた内田氏が握っていた権力は肥大化していく一方でした。
内田氏のイジメによって、痛烈なメッセージを遺して亡くなった夫・父に、樺山さんのご遺族はどれだけ無念だったことか。樺山さんの「旧い自民党を破壊して下さい」という言葉は重いです。
小池さんなら旧い自民党を変えてくれるのではないか、僕もそう期待したし、樺山さんのご遺族も同じでした。
樺山さんの妻、京子さんは前回都知事選で小池さんの街頭演説に駆けつけ、「主人の無念を晴らしてもらいたい」とマイクを握りました。夫の死後、表舞台に初めて立った京子さんの肉声は多くの人の心を動かしたのです。
結果、優勢とされていた自民党公認候補の増田寛也氏は敗れ、小池さんが当選。
【猪瀬直樹】小池百合子さんには、二度と騙されない
昨日、投開票が行われた東京都知事選挙で、小池百合子候補が約366万票を獲得して圧勝(開票率99%時点)。再選を果たし、第21代東京都知事となった。しかし、世界屈指の巨大都市・東京には難題が山積し...

そうだ思い出した、なんといっても小池氏が都知事初戦で当選したときは、自民党都連の腐った利権オヤジ体質の極みを一掃するという都民の強い意思表示があったわけです。
  
確かに、上記記事を書いている猪瀬氏からして不正献金問題で醜態をさらした挙句辞任せざるを得なかったわけですし、そのあとの舛添氏にしてもチンケな公私混同で早々都知事をクビになった。
 
考えてみれば猪瀬氏もジャーナリストとして一流で副知事時代の行政手腕も高い評価、舛添氏も東大法学部時代には同級生でせいぜい数人の学士助手(学部卒業と同時に助手採用)、気鋭の若手学者にして厚労相時代もキレッキレッで有名だったわけだし、優秀さは折り紙付きだったわけす。

でもあんな有り様。偉そうなことを言ってもちゃんちゃら笑われてしまいます。

もっと言えば、私が薄っすら記憶しているのは大前研一氏が「意地悪ばあさん」の青島幸男に惨敗した1995年の都知事選。
超一流コンサルタントの大前氏にコンサルティング業務を頼んだらいくらのフィーを払ったら良いか誰も分からないぐらいだったわけですし、直接大前氏が話をしている場に立ち会ったことがありますがそりゃ優秀ですよ。バンバン説得される。
それが、「意地悪ばあさん」にあさっり大差で(確かに青島氏170万票、大前氏40万票)負けた姿は、まだ青かった私にはかなり衝撃でした。(大前氏にもトラウマを負わせたようですが)

結局、そのときも私のような発想の人間や評論家の論調の多くは「ポピュリズ極まれり。嘆かわしい」というものだったわけです。

でも、こうやって今回の選挙結果や過去を振り返ると。
(百歩譲る部分も含めて)じゃあ、猪瀬、舛添、大前、都議連の内田がマトモだったのかと言えば、確かに疑問もあるわけです。
確かに彼らは頭が良かったり、内田氏のようにオヤジ社会にしぶとく君臨する力を持っていたわけですが、
そもそもそんな権威主義的な資質がそもそも随分オヤジ臭いわけで、猪瀬、舛添については簡単にそんな資質固有の傲慢さからの不祥事が発覚しました。
  
そんな空気感自体を都民は敏感に察して忌避したと言えるかもしれません。
まあどっちもどっちかもしれませんが、とにかく小池氏には少なくとも「オトコ社会」でのし上がった人間固有の”灰汁(アク)”を表面上感じません(一方でどんな男性政治家よりも実際にはオヤジ臭く、強烈な上昇指向があることも小池氏内面の真実なわけですが。あくまで雰囲気です雰囲気。)

少なくとも「女帝小池」氏のドロドロっぷりも確かに相当すごいだろうが、少なくとも男の傲慢よりは許せると。
二階・菅ラインと裏で握って、都から地方へ血税1兆円を差し出し、もちろん再選されて都から地方への税金流出の枠組みはさらにがっちり強化されるでしょうから都民は超ビンボー確定です。(二階氏、菅氏がもっともこだわっているのは都の富を再配分することなのですよ。都民の虎の子、築地市場跡地もこれにて彼らに煮るなり焼かれることも確定したわけですが、メディアもそこにまったく触れません。)
コロナ対策についても、石原慎太郎が営々10年かけて貯めた1兆円を二次も三次も予測されるコロナでも後先考えずパッとばら撒いて知事選の投げ銭にしようが、豊洲市場をぐちゃぐちゃにしようが、そんなこたあこのスカッと感に比べれば小さい話だと。
そもそも都政なんて優秀な都官僚がなんとかするし、経済も企業がなんとかするという都民の判断かもしれません。
どこまで、都民って”ドM”なんだろう。

そうそうMと言えば、最近話題の田中みな実さん演じる「ドラマM」の姫野礼香となんとなく重なって仕方がないんです。

(写真:abemaTV)

とにかく笑っちゃうほどに壊れてる。でも、なぜか留飲を下げてくれる部分があって惹かれてしまうし許してしまう。
  
分かっていたことではありますが、そんな風にでも考えないとどうしても都民の選択が咀嚼できない今日なのです。
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