【アゴラ掲載】コロナインフォデミックの戦犯たち⑤国民SNS砲の破壊力

今回のアゴラさんでの連載第1回で書きましたが、私のコロナ第一波の総括は下記です。

「日本でパンデミック(ウイルスの感染爆発)は起きなかったが、*インフォデミック(情報の感染爆発)が発生した。」
そして「インフォデミックによって引き起こされた世論のパニックあるいはヒステリー的な状況に押し切られて、政府は効果に対して社会的費用が破局的に大きくまったく割に合わない緊急事態宣言を発令し、また継続してしまった。」
その結果は「日本はウイルスに対して不戦勝(緊急事態宣言とウイルス収束に因果関係がない)したが、経済面ではオウンゴールによって、しなくて良かった圧倒的惨敗を喫し、今後数十年に禍根を残すだろう。」
というものだ。
*インフォデミック=ネットなどで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、現実社会に影響を及ぼす現象を指す。「情報(Information)」と、感染症の広がりを意味する「エピデミック(Epidemic)」を組み合わせた造語。
参照:インフォデミック 氾濫するデマ、社会に影響(日本経済新聞)

この日本国殺人事件に、登場人物は4人いる。
「政治家」「メディア」「専門家」そして「我々日本人」である。
ネタバレしてしまえば犯人はさながら「オリエント急行殺人事件」のようだ。つまり、すべての登場人物が何らか手を下してしまっている。
【アゴラ掲載】コロナ・インフォデミックの戦犯たち①オウンゴールの構図
今朝からアゴラに掲載いただいています。 コロナのステイホーム生活で、子供も学校休みですから仕事しながら勉強を教えていました。 聖徳太子が604年に制定した十七条の憲法は「和を以て貴しと為し」で始まります。 素晴らしい考え方で、...
そして、ここまで「メディア」「専門家」と順に取り上げてきました。
【アゴラ掲載】コロナインフォデミックの戦犯たち②メディアの亡国、罪と罰(1)
前回 上記に続いて、今回は第2回です。今朝より掲載されています。 今回のコロナ騒動でひとつ思うことは、経済的な影響に対しての感受性が人によってかなり差があるなと思うことです。 今回取り上げた「羽鳥慎一モーニングショー」...

【アゴラ掲載】コロナインフォデミックの戦犯たち③ 不可解な動機 メディアの亡国、罪と罰(2)
コロナインフォデミックの戦犯たち第3回ということで、今回はなぜあそこまでテレビ朝のワイドショーのコロナ恐怖訴求が過熱化したのかという動機に焦点を当てて記事にしました。 よろしければ、下記第1回、第2回もあわせてお読みください。 ...

【アゴラ掲載】コロナインフォデミックの戦犯たち ④専門家の無責任という酷薄
本日アゴラに掲載いただきました。 今回は1回だけでは足りないので、連載形式で書いたのですが、第1回に書いた筆者の第一波新型コロナ流行に対する総括は、 「日本でパンデミック(ウイルスの感染爆発)は起きなかったが、*インフォデミック...

そして今回は「我々日本人」自身がなぜ、どのように合理的には割に合うわけがない自国殺人に手を貸してしまったかを振り返りました。

68倍というのはとにかくすごい数字ですよね。
かつて歴史上に一世代でこれだけの情報量の拡大を経験した人類はいないはずですからまさに我々は未曾有の時代を生きているという他ありません。

今回のコロナで引き起こされた事態を私の様にインフォデミックであると考えるならば、同じ構図は豊洲市場問題のときにもありました。
「安全より安心」とした小池都知事の方針で、実際にはなんでもなかった豊洲市場の地下構造が問題視され豊洲市場の移転1年延期や改修工事に巨額の必要でなかった税金を投入しました。
あのときも、少なからずの「安心」を求める声に「天性のポピュリスト政治家」が丸乗りして限りなく高い「安心料」を払ってしまったわけです。

こんなに短期間で「豊洲」「コロナ」と国や都の財政を一発崩壊させるほどの「社会的受容のコスト」を度外視した「政治判断」が行われるようになった背景は、間違いなく68倍にSNSで急拡大した民の声です。

そしてこの民の声が、今回まさに明らかになったと思いますがくせもので、本当の多数の声かもわかりませんし、発信している方も事象としての恐怖や不安には反応しますが、それの対価がいかに巨額なものかなんてわかりもしませんし気にもしていません。

情報拡散力68倍の時代を誰も生きたことがないですし、誰もそれが我々に何をもたらすかまだ気づいてないのです。私は、これから10年で日本政府をはじめとしたあらゆる政府が財政破綻して世界情勢が不安定化して悲惨な時代っが来るのではないかと危惧しています。

SNSの拡散力は政治家をポピュリストにします。ポピュリストは必ず後先考えず「安心料」として飴をバラまくでしょう。
そんなSNS+ポピュリストの時代はあっという間に財政的に限界を迎えて、世の中終了となるのではないでしょうか。

高笑いするのは、中国共産党ではないでしょうかね。
今までは比較的うまく機能してきた民主主義の社会ですが、SNSと民主的選挙の組み合わせは本来の良き思想、趣旨と裏腹にあまりにも暴走しやすく制御不能かもしれません。

今回のコロナインフォデッミックだけでも致命的ですが、より私を暗くさせるのは、これが多分序章に過ぎないだろうという予感なのです。

そんな、発信している誰にも制御がきかない、国民自身がインフォデミックの元凶となってしまう状況を論考しましたので下記本日アゴラに掲載いただきました記事をぜひお読みください。
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