アンジャッシュ渡部さんの騒動そのことについて個人的にはあまり興味がありません。
グルメタレントで言えば、寺門ジモン派の筆者なので、これで寺門ジモンさんの露出が増えればと思うのですが、なんと世間での好感度は正反対と言って良いほど違っていたポジショニングだったので無理かもしれません。なぜか寺門ジモンさん”暑苦しい””うっとうしい”とかつての渡部氏のさわやかイメージの真逆なので致し方ありませんかね。でもCSのフジテレビONEで放映している寺門ジモンさんの「肉専門チャンネル」最高なので機会があれば紹介させてください。
そんな薄いテンションの興味しかなかったのですが、先ほどネットニュースを読んでいて、ちょっと気になってしまいました。
ＴＢＳの山形純菜アナウンサーが「今日はまず、みなさまにお伝えしなければいけないことがあります。アンジャッシュの渡部建さんの不貞行為が週刊誌によって明らかになりました。これを受けて渡部さんは活動の自粛を発表、王様のブランチの出演も見合わせる事になりましたが、今後も放送を続けてまいります。みなさまどうぞよろしくお願いします」と頭を下げた。
なんか気になりませんか？
私は「不貞行為」という言葉が気になります。
恐らく「不貞行為」という言葉、民法の第770条「夫婦の一方は、以下の場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
配偶者に不貞な行為があったとき。(以下略)」からくる言葉なのでしょうが、あくまで民法、当事者間のお話ですからね。
それを第三者であるテレビ局のアナウンサーが使うというのはどうなんでしょうかね？せいぜい「女性問題」とかという言葉が適切なのではないでしょうか？
「不貞行為」には、言葉自体に非難するニュアンスがありますが、それはあくまで渡部さんの奥さんから渡部さんに向けられるものであって結婚関係に縁もゆかりもないテレビのアナウンサーが使いますかね？戦前は姦通罪というものがありましたが、戦後は刑法に類する規定はありませんよね。ちょっと時代錯誤な言葉遣いでもあると思います。どっかの宗教国家ではないんですからね。
番組としては、世の中の渡部さんタタキに迎合してより強いニュアンスを出したっかったのかもしれませんが、番組の同僚ぐらいは、溺れている犬を叩かない程度の表現でいくらでも報告できたと思います。
(写真：番組公式Twitterより)
厳しいようですが、佐藤栞里さんが泣いちゃうのも、一体誰に対してどういう理由泣くんだろうと不思議で仕方がありません。ヒドイ出来事だと思いますが、あくまでプライベートな問題ですからね。公共の電波を使って第三者が泣くというのはどうなんでしょうかね？
むしろ奥さんの佐々木希さんの
という言葉の冷静さが際立ちます。まさに裁判しても良し二人で話合うも良しですが、この問題は「夫婦で話合う」という視座以外ありえません。佐々木希さん辛い状況に違いありませんが、素晴らしく賢い方であることが察せられます。
テレビ局がここまでダメになったのは、成人病みたいなもんですね。免許事業ですからすごく儲かってきました。だから社員の待遇も世の中最高峰でそうそう下げられないけど、反比例してネットメディアとの競争が激化して儲かりにくくなってきてしまった。シワ寄せが全部制作の現場＝外部スタッフやプロダクションにいっているわけです。
個人的にはほとんど見ないので問題ないのですが、今回のコロナインフォデミックでも世の中を不幸に陥れたわけですから無害とも侮れません。実際テレビしか見ない人の中には、テレビ局のアナウンサーが「不貞行為」とまで断罪するんだから、俺もいっちょ渡部をツメタロカ？と勘違いする人を産みかねませんよね。コロナでさえまったく法的根拠なく他人の権利を圧迫してはばからない「自警団」なる組織がうろつく世紀末日本です。テレビはこれ以上、日本を暗くしないで欲しいもんです。
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