【第10回 Netflixがすごい】韓流未体験でもしっかりハマる「愛の不時着」の魅力

本サイト「たんさんタワー」では韓流ドラマ好きの友人マシュマロさんが『子供と見ても安心 – ラブ💛韓流ドラマ』ということで韓流ドラマ作品のオススメを紹介してくれています。
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かく言う私、秋月はというと、正直(あ!愛の不時着でも”ショッジッキ”と良く使われていた言葉!)あまり見たことがありませんでした。でもマシュマロさんもお勧めしているし、いつかは見たいと思っていましたが、コロナの自粛生活もあり遂に見る日がやってきました。
世の中で、”アイフジ”ブームが起きているということを聞いていたこともあり、何気なしに見始めたのですが、正直(あ!また!)ハマりました。

以下、私なりのご紹介をします。あまりネタバレ要素はないはずですが、完全にフレッシュな気分で見たい方はご覧になったあとにでもよろしければお読みください。

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韓国で記録的視聴率を獲得した人気作品

Netflixの紹介は下記ですが、ネット上に多々紹介はあります。
『愛の不時着』
2019韓国/ロマンチックなTV番組・ドラマ
パラグライダー中に思わぬ事故に巻き込まれ、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢。そこで出会った堅物の将校の家で、身分を隠して暮らすことになるが…。
出演:ヒョンビン、ソン・イェジン、ソ・ジヘ
原作・制作:イ・ジョンヒョ、パク・ジウン
愛の不時着 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
パラグライダー中に思わぬ事故に巻き込まれ、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢。そこで出会った堅物の将校の家で、身分を隠して暮らすことになるが...。

この作品もNetflixオリジナルではありません。なんでも韓国の歴代テレビドラマでも記録的な視聴率を獲得した大ヒット作品とのことです。
Netflixの使いやすさって、オリジナル作品のすごさもあるのですが、こういったオリジナルではないメジャー作品も韓流に限らず豊富なことですかね。観る方からすれば面白いものが観られれば良いわけで。ラインナップの豊富さにはメガプラットフォーマの強さを感じますね。

確かに子供と観れるトーン&マナーがグッド!

マシュマロさんがいみじくも「子供と見れる」と紹介してくれているのですが、確かに子供と見れる。
まず暴力シーンが過激すぎない。
不思議なんですが、アメリカものって過激ですよね。地上波発のドラマでさえ、描写がグロい。まして有料のNetflxオリジナルとなるとその過激さに磨きがかかっています。あれだけポリティカル・コレクトネスというか社会的正しさに繊細なところがある国なのに本当に不思議でしょうがありません。今度アメリカの人に聞かなくちゃっ。と思いながらいつも忘れてしまいます。単純に世界一暴力的といっても良いような国民性がそうさせるのかもしれませんが、まあアメリカ人が暴力的であることには歴史的文化的背景があります。話が長くなるのでここでは割愛します。
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Netflixを見だして約1年ぐらいが経過するのですが、いやまあスゴイ。 何がスゴイってお話が長くなりそうなので、本企画を立ち上げました。 とにかく世界190か国以上で配信していて1億2500万人以上の有料会員がいるっていうんですか...

そして意外と大きいのが、セックスシーンがない。キス(どうも”ポッポというらしい。かわいい!”)シーンは結構あるんですが、そんなにえげつなくない。
どうなんでしょうか、これは人の好みもあるのでしょうが、私はあまりテレビとか映画で生生しいセックスシーンを見たくない派です。そういう意味では、小説などでもそうです。もちろんエッチなことが嫌いというわけではまったくないのですが、ドラマの中ではわざわざ延々そんなものを見せられてもうれしくない。せいぜい二人でベッドに入りました。以上で十分じゃないでしょうか。かつて、ベッドシーンで感動した作品はありませんし、これ見よがしにそこの過激さでアピールしてくる演出には辟易しかありません。
そういう意味で、この作品も分類すればラブコメディーなんでしょうが、セックスという意味では完全プラトニック。

確かに、「子供と見ても安心」だし、大人の私が見ても愛を描くのに性愛描写なんてやっぱりいらないなと確信するのでした。濡れ場の演出に一生懸命な割に、肝心のラブな感性が伝わってこない多くの現代作品に見習って欲しいところですね。

演技に惚れる

そういう意味では、演技も素朴なんですよね。ストイックな男性はとことんストイックに、可愛いくて思いやりあふれる女性はしっかり優しさを描写し、クールな女性はクールだけどそこに垣間見れる弱さも描く。もちろん憎たらしい悪役はとことん卑劣です。なんと言ったら良いのでしょうか、キャラクター設定がこじれていないんですよね。ある意味古典的なキャラクターづくり。誰かが、「高級な昼ドラ」と言っていましたが、まさにそれ。端役含めて、「地元の村のボスママ」「寡黙だけれど底知れぬ実力者の父」とか一行で規定されるような人物設定を裏切らないですね。すべての登場人物。でもどこか悪い人も含めて人間の情にはあふれている。ちょっと変な言い方かもしれませんけれど、日本の田舎にも昔はこんな情の厚い人であふれていたような気がします。

要は、良い意味で古いし田舎っぽいとは言えるかもしれません。でも我々がドラマに求めるものって、やはり人間感情のドラマではないですか。この濃さを味わってしまうと、トレンディドラマ隆盛以降の日本のドラマは珍しいシチュエーションや変な人は描くのかもしれませんけど、肝心の人間ドラマの部分が薄味かもしれません。
とにかく全篇を見終わる頃には、登場人物それぞれに感情移入してしまって、もはや”アイフジ”ロス。お隣の国の親戚を今でもその後元気かなと、偲んでしまうような気分が芽生えるほどです。

全篇を貫くコミカルさ

何より好きだなと思うのが、全篇を貫くちょっとしたコミカルさ。
もちろん作品自体は、タイトルが予言するように立派な愛の物語なのですが、やっぱり自宅で見るものは重すぎても嫌じゃないですか。
全篇、程よくコミカルさのスパイスの塩梅が良いんですよね。どうも韓流の得意とする手法のようですが、確かにいいかも。

この点はマシュマロさんも指摘していましたが、韓国語が不思議と持っている可愛いらしい音のニュアンスも影響しているようにも思います。

北朝鮮の描写に興味津々

北朝鮮と韓国にまたがる物語で、北朝鮮がしっかり描かれています。なんでも脱北者のシナリオライターが脚本陣に参加しているとのことです。普段北朝鮮というと、おどろおどろしいニュースばかりなわけですが、半分は怪しいと思っています。当然、政治的なプロパガンダの対象でしょうから、人権弾圧の国というイメージしかないわけですし、実際にかなりのレベルでそうだろうとは思いますが、このドラマを見るとかなり軌道修正されると思います。もちろん貧しいわけですが、人も住んでいれば人情の機微もある。当たり前ですが、そのどちらもが本当だと思います。(折しも横田滋さんが亡くなられました。政治的な課題は毅然と対処する必要があると思います。でも独裁体制のもとで暮らす北の人たちも犠牲者と感じる視点もありえると思うんです。)

韓国、そして北朝鮮という未知の国の生活を珍しく垣間見る面白さもたっぷりで、たっぷり楽しめること請け合いです。

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