ツイッター社が永久在宅勤務!100%在宅勤務は可能か?

私の結論は「100%在宅勤務は実現可能」しかも「できる限り実現すべし」であるです。

ツイッターの人事部門幹部は「この数カ月で、どこからでも仕事ができることが証明された」と指摘。「在宅で仕事が可能な立場にあり、続けたいなら実現する」と述べた。

さすが歯切れが良いですね。

コロナ流行の影響は誰のビジネスにとってもシビアな影響で困ったものですが、そこは嘆いてばかりいても始まりませんものね。
その中から前向きな何かを求めようと誰もが必死です。
ビジネスの進め方であればやはり、強制的にほぼ全日本「在宅勤務」の社会実験が行われたことが大きかったですよね。

Zoomがあれよあれよとデファクトスタンダードになり、今やZoomで打ち合わせをすることに誰も抵抗がなくなりました。

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在宅勤務のメリット

やはりメリットとしては、何より時間効率が良いですよね。なんだかんだと、東京圏で言えば通勤問題が解消してなどいない中で、みんな何らかのストレスを感じながら会社に集まり帰っていく辛さと無駄な時間がないことはやはり圧倒的に大きいメリットだと思います。
それと地味には、会議室への移動の時間が必要ありません。
私が在籍していた広告代理店など、一日中社内打ち合わせや社外からの来客が多かったですから、エレベーターが混む混む。アメリカ国防省がなぜ五角形のペンタゴン型なのか深く理解できたぐらいです。社内移動が多い会社は絶対平面構造の方が効率的と思っていたぐらいですが、なかなかそんなオフィスビルは存在しません。

あと私などは、昼は100%外食、仕事帰りも仕事仲間と食事したり飲んだりが多かったですから、その点もまったく違いますよね。それもまた楽しみと言える部分もあったかもしれませんけれど、強制的に外食ゼロの生活になってみると行ったり来たりもありませんし、時間が余るぐらいです。

それと感覚的な部分ですが、やはりパブリックな空間に朝から晩までいることって疲れますよね。身づくろいからも解放されて、リラックスしながら仕事をしている方が、私ははかどります。(人によっては、逆に仕事モードに入りにくいという方もいらっしゃるのでしょうけど)

そういう意味では、デメリットも書こうと思いましたが、現実的にはデメリットなどまったくないかもしれません。
確かに私の業界ではブレインストーミングの機会がすごく多くて、少しカジュアルなやり取り含めてワーワーやりあうのには少しZoomを使った会議やりにくいかな、という点はなくもありませんが、やはりアイデアは最後は自分で考え磨くもの。むしろオンライン会議の方が論点が整理されて粛々と進む分メリットが多いかもしれません。

パワハラ、セクハラが許されない現代の会社組織に合っている

もうひとつすごく思うのが、昔と会社のあり方ってガラッと変わりましたよね。昭和以来の日本の会社スタイルは良くも悪くも家族主義で、その分裃(かみしも)を脱いだ関係でしたものね、どの会社も。
今や、万々一にもパワハラ、セクハラに受け取られないような物言いにも気を使いますし、常にかなりフォーマルに振る舞うことを要求される時代になったように思います。正直我々の先輩世代までは結構なんでもありでした。昔のテレビや映画を見れば、その雰囲気はバンバン描かれています。まあ行き過ぎも多かったですからね、そんな風潮は悪いことでもないように思います。

逆に言えば、日本の昭和由来の働き方は、テクノロジーがなかったゆえにちょっと働き手同士の距離感が近過ぎていたのかもしれませんね。
デフォルト在宅勤務が当たり前になれば、同僚と仕事のやり取りはメールやZoomでやり取りした方がそもそもよっぽど丁度良い距離感なのかもしれません。セクハラ、パワハラなんて一緒に働くための関係が、公私混同というか近すぎる意識=感情が入り込んでしまうから起きてしまうわけですものね。
デフォルト在宅勤務の時代が実現した未来から振り返ると、ビフォー在宅勤務時代はかなり野蛮な状況と見なされるのではないでしょうか。

実現を阻むものがあるとしたら

Twitter社のように先鋭的な意識の会社はまったく問題ありませんし、ホワイトカラーの職業はその気になればまったく問題なく100%在宅勤務ができると思います。

OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像
   
ただし、工場やお店などの現業部門をもつ業態はそうもいきませんし、働くもの同士で不公平感が生まれないような例えば処遇面でのそれなりの処遇差が出るのではないでしょうか。
ざっくり考えると。

松=100%在宅勤務可能な、知的付加価値で勝負する職業 = 在宅勤務の融通性を含めて、より良い働き方が実現する層。 
  
竹=配達、工事、医者、お店、工場など、リアルでなければ成立しない職業 = 現在より相対的価値が上がり、金銭面での待遇がアップする(ただし付加価値を上げることもリアルな場をもつ分簡単ではないので、上がっても若干)
  
梅=100%在宅勤務可能な、知的付加価価値が出にくい仕事をする職業 = 在宅勤務の融通性を加味されて、金銭面の処遇はダウン。

こんな風に色分けされていくのではないでしょうか。
いい人にはすごく天国だけど、間違いなく格差は広がるとは思いますが、あるところやむを得ないかもしれません。今までの日本は「完成された社会主義」と呼ばれるほど奇跡的に格差が少なかったわけですけど、相当頑張らないとこれからもそのままとは行きそうにありませんね。

と言いながら、なんだかんだ日本の企業社会は保守的ですから、大勢は元の木阿弥+α程度という結末な気はしないでもないです。
何せ、日本社会は高度に「気分」がドライブする社会ですから。(今回のコロナ騒動の顛末で色々痛感しました)
テレワークをしてみて、管理職の3割は「さみしい」
新型コロナの感染拡大を受けて、テレワークを導入している企業が増えてきた。自宅などで働くビジネスパーソンは、どのように感じているのだろうか。あしたのチーム調べ。

それは残念だという方が100%在宅勤務を実現する当面の現実的な方法は、Twitter社に転職するか、自分で会社を興すことかもしれません。


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