ホントにやめて。オールドボトル買い漁るウイスキー投資家諸氏へ。

なんと目ざとい!
確かに記事にもあるように、スコッチウイスキーのシングルモルトやシングルカスクのオールドボトルはその希少性から考えると世界的人気がとどまるところを知らない中でまだまだ上がりそうですね。
今回のコロナショックでさえ、一時的には若干の値下がりはあるのでしょうが、数年すればまた高騰を続けるのではないでしょうか。アフターコロナはソーシャル・ディスタンス(社会生活における対人距離)がより意識される時代になるでしょう。さすれば、家でできるとっておきの贅沢は希少なシングルモルトに触れる瞬間に違いありません。

Bruno /GermanyによるPixabayからの画像
しかもなるほどウイスキーが保存がしやすいのも納得。ワインを一般人が良い状態で長期間保存することはほとんど無理ゲーですからね、(トホホ何本ダメにしてきたことか。)

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地方の酒屋さんにはお宝ありそう

なんか、地方の酒屋さんの絵が浮かんできました。突然あらわれる見知らぬ男。棚を品定めしたかと思うと、高額過ぎて何年も売れることのなかったオールドボトルを速攻買い。しかも「オヤジさん。他にこんな古いウイスキーないの」。「あるよ。あるよ。」と裏から持ってくるオジサン。「よしそれ全部買った。」そんな情景ですかね。しかもネットですぐプレミアつけて売りさばく前提ならば、カード決済にし手元仕入れ資金さえ必要ないかもしれません。
う~ん。「森伊蔵」や「魔王」「100年の孤独」などのプレミアム芋焼酎がもてはやされた時代の、宮崎や鹿児島の地元の小さい酒屋さんの情景を思い浮かべました。あの頃、地元ならでは流通している希少なそれらプレミアム商品と無名の商品2本とかの抱き合わせセットで地方の酒屋さんなりに工夫して販売していたものです。それでも、せいぜい一升瓶3本1万数千円とかでしたが。定価を聞けば結構乗っかっていたのでしょうが、東京から来た私のようなものには希少な手土産を入手できてとにかくありがたかった。
そう地方の酒屋さんのエアポケット的な時間の流れ方の中に、お宝はきっとあるはずというイメージはすごくわくのです。
それにしてもすでに、行脚しつくされてお宝はなくなっているのでしょうね。

ジャパニーズウィスキーも良いモノがどんどん入手困難

まあ、他人様の商売、みんな納得でやり取りされていることですから文句の言いようもありませんね。
ただ一ウイスキーファンとして悔しいのは、前は馴染みのバーで、今日は自分へのご褒美と奮発した希少な一杯がますます高嶺の花となるということですかね。とにかく最近良いウイスキーが手に入らなくなりつつあることは肌身に感じています。

Felix WolfによるPixabayからの画像

例えば、ニッカウヰスキーのヴィンテージではない普通の竹鶴。私、さすがに毎日というわけではないのですが、家でチビチビ飲む贅沢として大好きで愛飲していたんです。その頃は普通にコンビニで買えました。でも、あのNHK連続テレビ小説「マッサン」のモデル日本のウイスキーの父、竹鶴政孝が注目され出すと、品薄とニュースが流れだし「ん?なんだか味が変わったぞ」となりました。「竹鶴」ブレンデッドウイスキーですからね。複数のシングルモルトをブレンドして作っていますから、何らか従来ブレンドしていたモルト原酒の一部がなくなったんでしょうね。そうこうしていたらあっという間にどこでも手に入らなくなって今に至ります。まあ今でもあるところにはあるのでしょうが、前のようにコンビニやスーパーで普通に見かけることはなくなった気がします。あれば買ってますから。そう言えば、サントリーの「響」やシングルモルトで言えば「白州」「山﨑」も前のように気軽には見かけないですよね。

我々の対抗策

ということで、我々の対抗策は普及品を飲めば良いですかね。幸い特に日本のデイリーウイスキーは、サントリー角にしてもニッカのブラックニッカにしても十分美味い。プチ贅沢してサントリーオールド、リザーブ、スーパーニッカなんて最高じゃないですか。
確かに、インポートものも徐々にシングルモルト、シングルカスク、品物を見かけなくなったりお値段が上がっている感じがしますが、まだ大丈夫。専門店に行けば十分手に入りますよ。

気がかりなのは、同じ銘柄で質が落ちることと、ニセモノ

二点だけ気がかりなのは、同じ銘柄で質が落ちることと、ニセモノ。
特にインポートモノでは、この銘柄でこんな味のわけがないということが最近良くあります。自分の舌の記憶に残っているあの美味と明らかに違う。シングルモルトで同じ銘柄でもモノが違うといえばそれまでですし、ましてシングルカスクならば違って当たり前なんでしょうけど。全然違う味とかマズ過ぎると、流通経路含めて何を信じて良いのかわからなくなりますね。
まあ、対策は信頼できるバーや酒屋で買うことしかありませんね。

何にせよ、結構リーズナブルに至福の極上ウイスキーをたしなめた時代が過去のものになりつつあることは間違いないように思います。
合掌。

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