【第7回 Netflixがすごい】「マイインターン」シニア新人社員のデニーロがカッコ良い

緊急事態宣言も発令され在宅勤務の方も多いように思いますし。オフィスが恋しい方もいるかもしれません(?)。
在宅勤務終了後も外出しませんので、家で映画やドラマを見る機会が普段より多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、Netflixオリジナル作品ではありません。ではあるのですが、Netflixよアマゾンプライムビデオの良いところは、劇場公開映画作品も豊富にラインナップしているところです。今回はそんな作品の中からオススメ作品を紹介します。

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デニーロのシニア新入社員っぷり

ロバート・デニーロと言えば、人を殺しまくってきたわけですからね。もちろん役の上ですけれど。
直近のNetflixオリジナル「アイリッシュマン」でも、結構な高齢になってもひたすら人を殺しまくってます。
あの笑っているのか怒っているのか両義性を感じさせる表情で緊張感を感じさせる殺し屋やギャングは、本当に渋くてグッときますよね。
【第6回 Netflixがすごい】「アイリッシュマン」一見の価値ある駄作
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「マイインターン」でのロバート・デニーロは真逆です。

自分の仕事を、それなりの役職まで勤め上げ定年退職したシニアです。その彼が、通販アパレルの新興企業にシニアインターンとして入社する。経験もあり最高齢ですが、会社内の立場は一番の下っぱ。そんな場合良くある”オジサン症候群”であれば、知らず知らず横柄になったり、プライドが邪魔して若いスタッフに煙たがられるような振る舞いに出そうですけど、この作品でのデニーロはあくまで謙虚、フランクで決して出過ぎません。若いスタッフの些細な悩み事や相談にも親身で、そのうちには仲間として受けいられます。
誠実さと謙虚さというキャラがいかに普遍的に人から好かれるか、そこはかとなく伝わってくる展開です。キャリアや経験の蓄積を横柄さでなく自制心に変わらるデニーロの成熟したシニアっぷりが素敵。

企業社会では高度成長期と違い、年功序列も崩れ、このデニーロのような若手を支えるような立場で働くシニア社員も多いですからね。誰もが、肩書だけでも一応は処遇されて、メンツを保って定年を迎えるという時代ではもはやない中、「マイインターン」の描く世界は非常にリアルです。まして、日本の超高齢化社会、一流企業で役員までやっても、退任後、他の企業で役職なく現役社員をサポートするような方も多いですよね。
そんな時代にこの映画まさにピッタリ。
立場や役職でなく、そこはかとない経験値や信頼感で尊敬を勝ち取るシニアのまさにこの映画は成功物語なのです。

それにしても、この映画を見るとデニーロの好シニアっぷりを誰でも大好きになってしまうはずですが、真逆のキレッキレッのギャングや殺し屋もデニーロのはまり役ですものね。良い役者が演じているだけで、映画を見る価値があると確信する瞬間です。

アン・ハサウエイの若手女社長っぷりがまた良い

そして、アン・ハサウエイの若手女社長がまた良いんですよね。やっぱりあの派手な顔、”映える”というか、ファッション業界の女社長と言われるとピッタリくるんですよね。

「プラダを着た悪魔」では、ダサいがり勉お姉さんが、トップファッション誌の名物編集長のアシスタントとして苦労しながらも成長する役を演じていました。「マイインターン」とも共通する役どころを感じるんですよね。見かけはバリバリファッショナブルだけど、素はファッションマニアの軽薄さを感じさせない仕事熱心で人情味のあるお姉さん。的なキャラクターというんですかね。ただ派手に美しいだけではない、ダサさや、不器用さ、生真面目さを感じさせるところがアン・ハサウエイの人気があるところかもしれませんね。ただキレイなだけなら、モデルさんで良いですもんね。あの大きな目で、泣いたり、笑ったり感情表現がスゴイ。

在宅勤務も良いけれど、老いも若きも同じ場所で、ワイワイやるのが会社の良さですよね。そんな場所、ありそうで会社以外にはそうありません。今だからこそ、会社も捨てたもんじゃないなと感じるそんな映画を見るのはいかがでしょうか?

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