【第8回 世界のトップエンドアパートメント】(ホテル番外篇)マンダリンオリエンタル バルセロナ #1

新型コロナのウイルスのおかげで落ち着かない日々ですが、在宅勤務や外出自粛などもあって自宅空間の重要さを再認識している方も多いのではないでしょうか?
仕方なく外出できないとすれば、ひたすらに鬱陶(うっとう)しい自宅ごもりですが、もしどこの空間よりも大好きなインテリア、空間まで自宅が仕上がっていれば、むしろラッキー。大好きな自宅で仕事もプライベートも過ごせて一日超ご機嫌なはずです。

今回は、ちょっと番外篇でホテルを紹介させてください。
良く、「ホテルみたいな空間に自宅をしたい。」という声を聞きます。すごく気持ち分かります。
ホテルのインテリアって、その世界のプロが創意工夫を凝らしてデザイントレンドの最先端を取り入れたり、高度なセンスで内装材がコーディネートされていたりで、そりゃあ良いですよね。ちょっと頑張ってハイクラスなホテルの部屋に泊まると、往々インテリアのインスピレーションが刺激されてワクワク自分でも取り入れたくなったりします。

それはそうなんですが、もし「ホテルは最高だけど、自宅はガッカリ」とばかり感じてしまうとしたら、正直もう少し自宅インテリアをがんばる必要があるようには思います。というのが、やっぱり自宅こそは自分の好みを含めていかようにもこだわれる空間ですし、高級そうに見えるホテルだって、実際には商売ですから、家具や内装材にかけられるコストは限られているわけで所詮は「仕上がった自宅空間」には勝てません。
生意気を言うようですが、当たり前に経済的限界はたかだか知れている私ですが、インテリア空間には優先順位高く価値観をもち、自分のリソースも割いてきた関係で、今やどんなレベルのホテルに行っても、自宅の方が良い空間だな。と年々感じるようにはなりました。

でも少なくも、ホテルのインテリアと自宅空間は、ある一日を過ごすという意味では重なる部分が多々あります。
いつもは日常的な生活の場、レジデンス=住居として利用されている世界のトップエンドアパートメントを紹介している、当連載ですが、今回はちょっと番外篇ということで、あるホテルを紹介させてください。

バルセロナの五つ星ホテル「マンダリンオリエンタル バルセロナ」です。
ちょっと今コロナで大変なスペインですが、早く収束して欲しいですね。ガウディ建築の街でもあるバルセロナ、本当に誰もが認める素敵な街ですよね。

そんな街を代表するホテルの一つが「マンダリンオリエンタル バルセロナ」なんですが、元々銀行だった建物を改装したホテルです。欧米系世界チェーンに良くある、安心だけどどこに行ってもクラシック&オーセンティックで統一されたお決まりの世界観で正直面白くはない五つ星とは一味も二味も違います。

デザイナーが、パトリシアウルキオラ。スペイン出身の女性デザイナーです。
彼女の家具はとっても人気があって、各メーカーからリリースされていますので、多分誰もがどこかで見たことがあるはずです。

とにかく彼女の作風の魅力は、ストイックになり過ぎない、優しさややわらかさを感じさせる自然さです。女性ならではと決めつけてしまうのはバイアスかもしれませんが、やはり一言で言えば女性的と感じます。

そんな彼女が隅から隅まで監修した「マンダリンオリエンタル バルセロナ」は、どこか我々のインテリアの参考になる空間なのです。
まず建物自体は、新しくありませんので、鉄筋コンクリート造をフルリノベーションしたホテルです。
この連載ではしばしば指摘していますが、我々日本人のマンションだってスケルトンにしてしまえば躯体は鉄筋コンクリート造。条件はまったく同じなんです。自分が納得できる空間にまで持っていけるかどうかは、その気があるかどうかと少しばかりの資金だけです。その資金だって、どうしてもと思えばがんばって貯められる範囲の金額です。

あえて、今回一番スタンダードな狭い部屋を紹介します。The deluxe boulevard room。これだってマンダリンオリエンタルですからね。結構宿泊費は安くないですよね。通常6,7万円します。でもこのセンスなら、我々でも取り入れられる感じがしませんか。ほとんどの家具は我々でも買えるものです。毎日過ごすとすれば、投資の価値はあるのではないでしょうか?毎日マンダリンオリエンタル気分で過ごすなんて最高じゃないですか。

なんかこんなワンルームの集合住宅日本にもありそうじゃありませんか。

デスクなんて、本当にコンパクトな作り。

椅子が狭い空間の中で軽快感があるデザインで良いですよね。実際に軽そう。B&B ItaliaのLazy’05。パトリシアウルキオラデザインです。B&Bさんのお店に行けば我々も買えますよ。
Lazy'05 | CHAIRS | プロダクト | B&B Italia modern contemporary furniture : Japan
B&B Italia、この2つのブランドによって、独自のアイデンティティとブランドの価値を確立。バリエーション豊かな商品展開でリビングエリア、ダイニングからナイトエリア、ホーム向けからコントラク市場向けまでさまざまなシーンに対応する家具を取り揃えている。世界的に著名なデザイナーとのコラボレーションによる個性あふれる商品...

狭い空間ながら壁面一部を布張りと光沢塗装仕上げで、少し変化をつけているところがオシャレ。ここら辺がデザイナーホテルたるゆえんですかね。

ベッドサイドの左右で、右はテーブルライト。左は吊り下げ式で、あえてまったく違うもので構成しているあたりもカッコ良い。真似したいですね。

左の吊下げ式照明は、”カポシェ”彼女の代表作のひとつですね。


クローゼット前に、ある小さな一人がけがあることで、空間がグッと豊かになっています。これも買えますよ。B&Bさんで。
Fat Sofa。彼女の作品です。こういう椅子は、座ると言うよりちょっと服を置いたり、バッグを置いたりの用途で良いと思います。あるとないとで使いでもまったく違います。
Fat Sofa | ARMCHAIRS | プロダクト | B&B Italia modern contemporary furniture : Japan
B&B Italia、この2つのブランドによって、独自のアイデンティティとブランドの価値を確立。バリエーション豊かな商品展開でリビングエリア、ダイニングからナイトエリア、ホーム向けからコントラク市場向けまでさまざまなシーンに対応する家具を取り揃えている。世界的に著名なデザイナーとのコラボレーションによる個性あふれる商品...

今回のお部屋はたまたまB&B Italiaのパトリシア・ウルキオラ、デザインのものが多いですが、黒いフロアライトはFlosのスプーンですから彼女のデザインではありませんし、色々なメーカー、デザイナーの家具が実際にはミックスして使われています。あえて同じテイストで揃え過ぎないセンスも居心地の良さにつながっていると思います。

やはり狭い空間こそ、水回りをどうシャビ―にしないかが重要だと思います。
絶対的な水回りのスペースは狭いけど、上級の部屋とまったく変わらないレベルの仕上げになっています。狭ければ狭いほど水回りはお金をかけたいところです。

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