
アプリ版も早速使ってみて正直まだまだ改善点は多いと感じています。ソニーさんも70%でリリースして今後ブラッシュアップしていく作戦(それで良いと思います)だと思いますので少々改善点をレビューさせてもらおうと思います。
楽曲数がまだまだ少ない
これは競争相手が数千万曲のアーカイブですからね。正直まだまだ少ないと感じてしまう。Spotifyなどスウェーデン企業にも関わらず膨大な海外メジャーレーベルのアーカイブにプラスして日本の曲も早々にかなりの充実度ですからね。
例えば、さっきたまたま検索した結果でいうと下記です。
<official髭男dism>
mora qualitas・・・・・・アルバム2枚
Dizeer Hifi・・・・・・・ナシ
Spotify・・・・・・・・・恐らく全曲
<Bank Band「若者のすべて>
mora qualitas・・・・・・ナシ
Dizeer Hifi・・・・・・・アリ
Spotify・・・・・・・・・アリ

例えば、ハイレゾほどではないのですが高音質配信のDizeer Hifiも、まさか海賊版ではないと思うのですが、洋楽の見たことも聞いたこともないライブ音源に強かったりします。
mora qualitasについては。この曲ないのか。の繰り返しでナイがまだまだ多い印象です正直。
ハイレゾ音源がまだまだ2割程度?
やはりハイレゾ音源を聴きたくてmora qualitasを使うわけですからね。理想的には100%ハイレゾを目指して欲しい。私の印象で2割ぐらい。まして96kHz/24Bit以上の音源はもっと少ない。
特にクラシック音源は頑張って欲しいですね。やはりハイレゾの良さを堪能しやすいカテゴリーです。いつまでカラヤンに頼ってるんだ~!とちょっとプンプンしてしまいました。需要との兼ね合いで仕方ないかもしれませんが、ここはソニーさんの資本力で先行投資して整備しなくちゃ(ハイレゾデータ化は必ずしもソニーさん側の作業ではないかもですが。)。何せ一度デジタルアーカイブ化してしまえば今後数十年?百年?かけて回収できるわけですから。
リコメンド、サジェスト機能が激弱
がゆえに、痒い所に手が届くリコメンドやサジェスチョンの機能が求められる。Dizeer Hifiの「Flow」もSpotifyの「Mix」も超優秀ですよ。ストライクゾーンのど真ん中にバンバン良い球がくる。見たことも聞いたこともないアーティスト、曲なのに芯を喰ってくる。彼らに一日の長があるとは言え、mora qualitasにはもしかしたらユーザーの使用履歴からリコメンドしてくる機能自体が未搭載なのかもしれない。あるのは選曲固定のオススメプレイリストのみかもしれない。しかもなんかプレイリストの癖がすごい!やたらとMISIA、宇多田ヒカルが出てくるのはソニーミュージックだから?まあハイレゾの良さを感じさせやすいアーティストということもあるのでしょうが。

(写真:mora qualitasホームページより)
当たり前ではありますが、サブスク型のストリーミングサービスにおいてサジェストのアルゴリズムのレベルがイコールそのサービスのレベルになるわけで、ぜひソニーさんにもこの部分がんばって欲しいとは思っています。
それにしても、自分以上に自分の好みや嗜好をコンピューターの方が良く分かってしまう時代。「ホモデウス」に描かれる衝撃の未来は遠くないと確信する瞬間ではあります。下記別連載で引き続き掘り下げていきたいと思います。

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