【新連載 第1回 保志さんの起業メモ】永遠の疑問 会社経営、会社員、フリーランス

またまたお友達シリーズで新連載を書いていただける方の登場です。
昨年個人事業主から法人を設立したワ―ママの保志さんの登場です。
会社設立にまつわる苦労や気づきを記事にしてくれるとのこと。
個人も起業することの多くなった時代です。色々と参考、共感があるのではと楽しみです!
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ずっと個人事業主として毎年の確定申告を行ってきた。
1-12月までの経済活動結果を翌2-3月に確定申告という収支報告を行う。
会社員として生活していると、給料から給与額に見合う源泉税等が控除されている。
源泉税額は経費相当を考慮したテーブルになっていると聞く。
たしかに源泉税額自体は大した金額ではない。何が大きな控除額となり生活を圧迫するのか。というと、社会保険料が大きい。

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永遠の疑問 会社経営、会社員、フリーランス

どの働き方が一番得なのか、というのは書籍でもよく見かけるが、私が経験した結果では以下のような捉え方となる。


何か仕事をして企業間でひと月に一人あたり100万円が動くとする。

<株式会社>
売上      100万
経費      35万
社会保険料  約 5万(会社負担分)
人件費     40万(社会保険料控除前)

利益      20万
⇒月単位で法人税等を考えておくと、6万くらい。
『法人税等』とあるように“等”が曲者で、様々な税金が課せられる

<会社員>
※過去の経験から考えると6~7割は企業に入る
支払われる給与  40万
社会保険料   約 5万
源泉税額    約 1万
手取り額         34万

<個人事業主(フリーランス)>
売上       100万
経費            60万
給与相当額         40万
社会保険料          8万
所得税額(月額換算)   2万
住民税(月額換算)      3万
手取り額          33万

住民税や社会保険料は、住んでいる地域や組合などで金額テーブルが違うので約〇〇円という表記にしたが、そんなに大きくは違わないだろうと想像する。

となると会社員という選択はそんなに悪くない。面倒な確定申告も必要ないし、税務署から調査が入ることは普通ありえない。不動産所得など会社の給与以外での収入があるとしたら話は違うが。
たしかに個人事業主は経費をどこまで認めてもらうかで幅は違うが、経費が少なく所得が増えれば社会保険料がぐっと増える。
では経費にした場合、万が一税務署の調査が入ったら経費であることを証明、説明できなくてはならない。けっこうな精神的強さを求められる気がする。

起業はどうなのだろう

やってみて思うことは、『法人税等』が想像以上に重い。
社会保険料もだが、国税(法人税、源泉税等)は容赦ないそうだ。
また、中間納税というものがある。中間決算による法人税の前払いとでもいおうか。
期末決算で最終的な法人税額が決定したら中間納税で支払った税金との差額を支払う。
これは個人事業主の時にもあった。所得税がいくら以上ならば、次の中間期に半分を納税しておけというもの。
国はとりっぱぐれないように考えているわけだ。
中間納税については、納税前に中間決算を行い前年ほどの利益が出ない等を示すと見合わせてくれるらしい。相談あるのみ。期末決算での相談はあまり期待できないので、期末決算での納税は要注意だ。

会計知識は必要か

正直、簿記や会計知識がなくとも申告はできる。
最近は優れたソフトもあるし、ネットで検索するだけでも相当な情報があふれている。

こんな場合は経費に認められるのか?なんて疑問はネット検索で解決している。
会社の決算書だって作成してもらえる。なんだってできる環境がそろっている。
しかし、あまりにもわからないと税務署での会話、税理士に頼むべきか検討する際の税理士との会話がわからなすぎて、わからないほど難しいから専門家に委託すべきとなりはしないだろうか。
私が考えるのは、簿記2級程度の知識はあるべきだと考える。2級は決算書となる損益計算書と貸借対照表までを学ぶ。工業簿記も範囲だがここはテストを受けるわけでなければ学ばなくても良いだろう。
つまり貸借が一致するものなので、貸方に修正が入れば借方のどこかに影響がある。損益計算書に修正が入れば、貸借対照表に影響がある。
この程度のことくらいは知るべきで、ソフトに頼りすぎないようにしたい。

かなり前に日商簿記2級を学んだことがあったが、机上論だったものがリアル感をもってきた。このままもう一度簿記2級を復習し試験を受けたら受かるのではないかと思えるほどに以前抱いていた机上の疑問が解消してきている。
リアルな経験は何にも勝るということだろう。

会社経営、フリーランス、会社員のいずれを選ぶとしても税金面ばかりで判断はできないのだが。

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