【第5回 Netflixがすごい】「Yankee/ヤンキー」イケメン白人が麻薬カルテルのボスになる?!

アメリカではスペイン語を話す人口がすでにスペインより多くメキシコに次いで第2位だということです。ロサンゼルスでは人口の1/3がスペイン語ネイティブとのこと。
さすがの移民の国アメリカとは言っても、この数字にはちょっとビックリしますし肌感覚としてはピンとこないとのいうのが実情です。

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アメリカのスペイン語地域のリアル

でもその空気感この「Yankee」を見れば、ものすごくリアルに感じることができます。

カリフォルニア州南部のある街に広がるアメリカの住宅街。中流の生活にしても道は広いですし、家の前には芝生にスプリンクラー、クルマは2,3台置ける立派な作りです。真っ青な空から照りつける太陽が眩しい。

(Lynnette HiebertによるPixabayからの参考画像)
でも立派に見える典型的なカリフォルニアの生活ですが、生活の内実はギリギリだったりします。やはり終身雇用でない関係もあって、中流以上の生活も結構不安定なんですよね。意外と。
そんな表面上のアメリカンハッピーライフと裏腹な、ちょっと油断すると犯罪に巻き込まれたり、自分がやらかしかねないアメリカンライフの不安定さは今までも何度となく映画やドラマで描かれてきました。この作品と舞台は真逆の北の街ですが「ファーゴ」なんて良かったですよね。普通の生活を送っていた人がひょんなことからフラフラと犯罪者になってしまう感じをシリアスでありながらユーモラスな独特のタッチで描いていて素晴らしかった。
そうなんですこの「Yankee」も、カタギだったイケメンの旦那が一発当てようと麻薬運搬に手を貸すところから、あれよあれよとメキシコの麻薬カルテルの一員となってしまうドラマなんです。

メキシコとカリフォルニアを行ったり来たり

もともと普通に彼ら英語とスペイン語を普段から話しています。ヤンキーというぐらいですからバリバリ金髪のイケメン白人ですよ。白人夫婦の会話も半分スペイン語。メキシコ国境に近いカリフォルニアの街はこんな感じなんでしょうね。
このイケメン、麻薬カルテルの一員になってからは普通にメキシコとアメリカを行き来します。見ていても確かに国境管理厳しいわけですけど。まあそこは大金と命をかけて生きている人たちですから。行ったり来たり。そりゃトランプも当選するわ。

でなきゃ、ロサンゼルスで人口の1/3がスペイン語をしゃべるようになるわけありませんよね。

見どころは二つあって、一つ目がそんなあまり知らないメキシコに近いアメリカの空気感やリアルをすごくビビッドに感じれられること。二つ目は、やっぱり怖いモノ見たさのメキシコの麻薬カルテルのすさまじさ。まあとにかく人をあっさり殺しまくりますからね。警察も軍隊も金を握らされたり脅されたりでまったくあてにならないわけですから、やりたい放題です。

やはり、犯罪、暴力モノ。日本で言えばヤクザ映画。ピカレスクロマンというんですかね。悪徳モノのカタルシスは現実生活で悪事を働けない分も、やはりエンターテインメントの王道です。

悪者のいい味にカタルシス。ピカレスクものの醍醐味

ギャングのボスがとにかくいい味出しています。

元軍人で壮絶に悪いヤツなんですが、どこか愛嬌がある。
「タイムボカン」でマージョに「このスカポンタン!」よ怒らるグロッキーの風情がある。
どうですかこのヒョロヒョロで濃い感じ。こんないい味出してる悪役のいい役者が作品を本当に面白くしてくれますよね。
ボスの女がまた、まさにという感じ。やっぱり極妻を演じられる女優はいいですよね。何と言っても。

一方でイケメンのヤンキー。この白黒分かりやすい構図がなんとも最高です。

まあ彼らに限らず、端役含めてキャスティングが良いんですよね~。やっぱり役者の層が厚いんでしょうね。

Netflixオリジナルの中では超大作の部類ではないかと思いますが、この完成度。
いや参りました。
早速シーズン2も話がすすんでいるようですし、悪者を見て魂の浄化をする方にオススメの作品だと思います。

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