【第2回 Netflixがすごい】「天才の頭の中: ビル・ゲイツを解読する」ビジネスマン必見のドキュメンタリー

とにかくNetflixすごいわけです。
何が凄いって年間1兆円以上の予算でバンバンオリジナル作品をリリースしてくるところなのですが、実は特筆すべくはドキュメンタリー作品の充実なのです。

今どきドキュメンタリーなんて良質なものを地上波でもBSでも見ることはほとんど不可能。確かにたまにNHKでやっていたり、企業ものは多少テレ東である他は、申し訳程度に民放深夜枠で見るぐらいですかね。
現代日本の徹底的に商業化された放送ビジネスにおいて視聴率の取れないドキュメンタリーなど放送していられるか。ということではあります。
かつて「面白くなくちゃテレビじゃない」というキャッチコピーとともに平成前半から中盤にかけてフジテレビ全盛期があったわけですけど、逆に言えば日本のテレビ局も「面白ければいいじゃん」ではない時代があったはずなのですが、お笑いバラエティー時代の功罪かもしれません。

でも寂しいですよね。映像ならではの訴求力でテーマに迫っていく映像ドキュメンタリーは活字とはまた違ったかたちで素晴らしいコンテンツと思います。視聴率が取れなくてもメディアの王様としてのプライドを感じさせてくれるようなドキュメンタリーの力作を各社ぜひ見せて欲しいものです。

そんなドキュメンタリーでうならせてくれる作品が日本のメディアで少ないことに対しては大変残念な気持ちもあるのですが、現実にそんな作品をバシバシリリースしてくれているのが、一見商業主義の権化と見なされているかもしれないNetflixであることは否定できません。
もちろん毎年1兆円の制作費の多くの部分は前回ご紹介した”6アンダーグラウンド”のようなエンタメ作品に投じられているわけですが、その少ない部分の投資でここまで素晴らしドキュメンタリーをどんどん制作できるものなのかと、いつも感心しています。
【第1回 Netflixがすごい】予想を超えるぶっ飛び感 - 6アンダーグラウンド
Netflixを見だして約1年ぐらいが経過するのですが、いやまあスゴイ。 何がスゴイってお話が長くなりそうなので、本企画を立ち上げました。 とにかく世界190か国以上で配信していて1億2500万人以上の有料会員がいるっていうんですか...

メディアコンテンツ企業としての矜持を感じ、ますますNetflixをリスペクトする気になってしまうのです。
(ん~。日本のメディアにも色んな意味でがんばって欲しい..)

ちなみにドキュメンタリーの作品リストだけでも多すぎて見切れない
ネットフリックス ドキュメンタリー作品一覧

そんな中で、現代人必見だなと思うのはビル・ゲイツの日常に密着した
「天才の頭の中: ビル・ゲイツを解読する」です。

Inside Bill's Brain: Decoding Bill Gates | Netflix Official Site
Take a trip inside the mind of Bill Gates as the billionaire opens up about those who influenced him and the audacious goals he's still pursuing.

コンピューター、インターネット時代を築いた、つまり現代社会最大のインフラを作った人物であり、現代の資本主義社会で1,2位を争う成功したビジネスマン。もちろん世界有数のビリオネアでもあります。
現代人、ましてビジネスマンの端くれとして興味をもたない方がおかしいわけです。
日本とも縁浅からぬ彼ではありますが、日本にいると断片的な情報しか入ってこないのも事実です。ましてそんなにメディアアピールに積極的な方でもなかったですから、ジョブスほどではないまでもアメリカ人にとっても神秘的な部分があったのではないかと思います。

この作品の素晴らしいところは、彼の日常に密着しているところなのですが、編集の巧みさもあって、彼のキャラクター、聡明、ともすると内向的とさえ感じられかねない思索的な性質、ドライに見えて周囲へ暖かい人柄、一方で頑固さや、仕事やこだわりポイントに触れるといら立ったり、性急さをあらわにしたりもします。
そんな彼の素の姿を脚色し過ぎず、十分感じさせてくれる作りになっていることも素晴らしいところです。

そして家族や友人、仕事のパートナーへの取材。
アメリカ人のフランクさもあるのでしょうが、本当に率直なコメントを引き出していますし、奥さんのメリンダさんや姉妹、友人、仕事仲間誰をとっても聡明で明るく、素敵な人たち。
ビルゲイツのような成功者にはお金目当に人がわんさか押し寄せるでしょうから、これだけ穏やかな人たちに囲まれた環境を作ることはそう簡単なことではないはずです。そういう意味でも彼がいかに聡明な賢者であるかがうかがい知れます。

人類や時代のあり方を変えるような大きな仕事をなしとげ、歴史的な個人資産を築いたあと、彼が選んだ生き方は、結局社会貢献と読書の日々。環境は静謐にして質素とまではいいませんが何らかの過剰さとは無縁の抑制のきいた落ち着いた生活。穏健で明るい家族やごく少数の身近な友人、仕事仲間に囲まれた温かい雰囲気に演出臭さはみじんもありません。

(写真:下記サイトより)
https://news.ameba.jp/entry/20190918-374/

誰もがプライオリティづけする社会との接点、仕事において最大級の成果をあげ、しかも個人の生活においてもお金まかせだけでは実現しえないPeace of mindを実現してた今や賢人と言っても差し支えないように思います。
現役バリバリ若い時分はジョブスともやりあいエキセントリックな部分も多々ありましたが、そんな同時代人の先頭をいくビルゲイツのドキュメンタリーから感じることは、ちょっと信じられないぐらいに多いのでした。

(写真:Netflixホームページより)

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