渋野日向子と笠りつ子 2019女子ゴルフ界コインの裏表

渋野日向子選手の2020年ツアーからの所属先がサントリーに決まりました。
渋野日向子がサントリーと契約、1月発表 山陽放送もサポート継続/国内女子
 女子ゴルフの渋野日向子(21)が来季からサントリーと所属契約を結ぶことが27日、関係者への取材で分かった。来年1月に正式に発表される。今季所属のRSK山陽放送は今後もスポンサーとしてサポートを続ける見通し。

岡山・香川のTBS系RSK山陽放送が従来の所属先ですが、無名選手時代を地元企業として支えたというかたちでしょうから、メジャー大会勝者となった渋野選手には、契約金的にも年間1億円以上クラスの予算を用意できる全国規模のスポンサー、いわゆるナショナルクライアントがピッタリだと思います。
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無名選手でも大きな違いスポンサーの評価

それにしても同じ無名選手でも、そもそもスポンサーがつく選手、そのスポンサーも正直「格」みたいなものが穏然と存在することもまた事実です。そういう意味ではローカル局とはいえそれでなくても地元の名士テレビ局。しかも岡山・香川という豊かな自然にも産業にも恵まれたエリアを地盤にもつテレビ界の名門企業「RSK山陽放送」に無名にも関わらずスポンサードしてもらっていたわけですから、その時点でいかに地元で評判の良い選手であったかがわかります。そういう意味では全英オープンの直前に契約していたBEAMS GOLFも、スポーツ協賛の世界で伝統的なビッグフィッシュという位置づけでは正直従来なかったでしょうが、僭越な言葉ながらいわゆる気鋭の「筋の良い」スポンサーだったに違いありません。(BEAMS GOLFについては、下記記事にもさせていただきました。)
【SankeiBiz掲載】渋野日向子も着ている! ビームスがゴルフを楽しくする
SankeiBizさんにて連載させていただいている「ブランドウオッチング」の新記事が、本日掲載されました。 渋野日向子プロの目覚ましいいAIG全英女子オープン優勝の感動はまだ冷めません。 今週開催されるニトリレディースでも激しく注目...

来季に向けては渋野選手のし烈な獲得合戦が繰り広げられ誰もが欲しい状況だからこそ、「サントリー」というあらゆるスポーツに限らず文化事業にも長年多大な貢献をしてきた最上位の協賛社としての「格」に誰もが納得する他ない企業に落ち着いたのもある意味納得です。「功徳(くどく)」を積むというと変ですが、即効的に数値化できるマーケティング効果の評価が難しい(評価が難しいだけで、一般的に大きな効果がある場合が多いと考えますが)スポーツ協賛に対して目先の損得抜きで応援してきた「サントリー」、良い意味でのオーナー企業らしい活動のもたらした賜物だと思います。

ひりつく場面でも自然体でいられる渋野選手の胆力

それにしても誰もが認めるのが渋野日向子選手の世界に認められる素直で明るいキャラクターです。もちろん実力あればこそのお話ではあります。
特に驚くべきが、メジャーの決勝ラウンドでも普段以上に明るく、あっけらかんと振る舞える胆力というか自然体。これができそうでできるものではありません。我々アマチュアのちょっとしたコンペでさえ眉間にしわがよりやすいのがゴルフというものです。
最近の記事ではいつもテレビでラウンド解説をしている村口史子プロの記事の観戦記が非常に面白かったです。
渋野日向子は「根っからの勝負師」。村口史子が振り返る「奇跡の瞬間」|ゴルフ|集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva
2019年、女子ゴルフ界最大のニュースと言えば、渋野日向子の全英女子オープン制覇だろう。年の瀬を迎え、あの感動を今一度呼び覚まそうと、今回、彼女の快挙達成を最も近くで見ていた村口史子プロに、歓喜の瞬間をあらためて振り返ってもらった――。 2019年8月、AIG全英女子オープンの最終日、最終組、最終1…

ひりつく勝負の場面でもまったく揺るがない強いメンタリティーにこそ、我々は渋野選手に魅かれているのに違いありません。

笠選手はちょっと入れ込み過ぎた

一方で、それをコインの表面とすれば、残念ながら今年は裏面を出してしまったのは笠りつ子選手に他なりません。よりによって大会スポンサーである企業が運営する大会会場関係者に「死ね!」とまで暴言を吐いてしまった。経緯はどうあれ残念な出来事には違いありませんでした。

でも笠りつ子選手の普段を聴けば悪い評判はあまり聞こえてきません。笠選手も所属先の京セラを含めて企業にサポートしてもらっています。評判の悪い選手をこれら錚々たる企業がスポンサードするはずもないのです。
笠りつ子オフィシャルサイト
プロゴルファー笠りつ子オフィシャルWebサイト。

確かに笠選手、普段試合ではちょっと入れあげるタイプだったこともあり、まさに渋野選手若手の台頭などに気合の勢いが余り過ぎたというのが実態だと思います。
笠りつ子 直筆謝罪。彼女は、なぜ「死ね!」とまで言ってしまったのか?3つの理由
女子プロゴルファーの笠りつ子さんが先週末開催されたLPGAツアー第34戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)大会最終日が10月27日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,51...

そういう意味では十分反省し、関係者や世間へも示したわけですから、2020年は本来の実力で一回り大きな選手になって欲しいと切に応援したいですね。

それにしても思うのが、渋野選手の胆力極まる自然体も笠選手の勝負に入れあげる情熱も女子ゴルフという競技の醍醐味コインの裏表。それはプレーする方も観る方もかわりません。私個人でいえば渋野選手より笠選手に近いメンタリティーになってしまうこともしばしばです。でもだからこそスポーツは面白い。
来年は、私も渋野選手を目指して、ゴルフに関わらず、常に自然体で自らの力のすべて、いやもてる以上をを発揮できる自分を目指していきたいと思います。


<写真:LPGAホームページより加工>
渋野選手、笠選手、すべての選手のみなさん今年も我々にスポーツの醍醐味をありがとう。来年もますますエキサイティングなツアーを楽しみにしています!

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