【第1回 Netflixがすごい】予想を超えるぶっ飛び感 – 6アンダーグラウンド

Netflixを見だして約1年ぐらいが経過するのですが、いやまあスゴイ。

何がスゴイってお話が長くなりそうなので、本企画を立ち上げました。
とにかく世界190か国以上で配信していて1億2500万人以上の有料会員がいるっていうんですからまさにゲームチェンジャーです。集めたお金を巨額の制作費にふんだんに再投資し、コンテンツ制作費1.6兆円というのですから吹っ飛びます。そりゃ続々とびっくりするような大作がリリースされるわけです。
Netflix、2019年の映画・番組制作費は1.6兆円にまで拡大 (2019年1月23日) - エキサイトニュース
Netflixは毎年かなりの額をコンテンツ制作に費やしており、予算は年を追うごとに増えています。2018年は、オリジナルのTV番組や映画、ドキュメンタリーの制作に120億ドル(約1.3兆円)を費やして...

そんなNetflix。年末年始に向けて日本のTVでもガンガン「Netflixオリジナル作品 6アンダーグラウンド」のスポットCMが流れていますね。

それにしてもテレビ局の営業方針の融通無碍(ゆうづうむげ)なことには私も知らないわけではないのですが、改めてビックリしますね。消費者金融、パチンコ、通販会社、ゲーム会社などその時代時代で調子の良いサービスは色々な制約のカギカッコをつけながらもなんでも受け入れてきました。それにしても、同じ動画コンテンツ、しかも同じテレビ画面、まして資本関係もないNetflixとかAmazon Primeの広告を受け入れるのはさすがに苦渋の判断があったように思います。テレビの広告主として受け入れなくても、どうせせき止められないならば、とにもかくにも目の前にある実入り=売上を取るしかないという判断なのかもしれません。

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予測をはるかに超えるド派手さ

この作品、テレビCMの印象は、なんか派手な”映画”だな。という感じですが、実際には映画館ではかからないNetflixのオリジナル作品です。
とにかくどんなもんだ?と予備知識なしで見てみたのですが。まあ予想をはるかに超えていました。

マイケル・ベイ監督と言えば、日本でも「アルマゲドン」「パールハーバー」最近では「トランスフォーマー」を監督していますからまあ最も商業的に成功している監督の一人に違いありません。「キネマ旬報」では評価されないタイプです。
作風は一言で「派手」。彼の作風を表すBey-hem(ベイヘム)という造語まであるらしいですね。特ににアメリカの映画館って、全然静粛じゃなくてポップコーン食べながら、「イエーイ」とか歓声をあげながら見るイメージなので、彼の作品はそんな風土にぴったり。いつもサービス精神満載、盛り上がりどころ満載なのです。

にしても、「6アンダーグラウンド」は、豊富な予算でその世界観をさらに突き抜けてきています。
ストーリーは語るほどのものではまったくなくて、亡国の悪の独裁者をヒーロー6人がやっつけるという、アメコミ的な勧善懲悪ネタバレもへったくれもない話です。ある意味水戸黄門ですよね。最後は悪者がやっつけられることは分かっているけれど、いかに痛快にやっつけるかのカタルシス。
全篇、アクション、小休止の小ネタ、アクション、小休止の小ネタ、アクション。とにかくド派手なアクションを何にもわずらわしいことを考えず堪能する映画です。

ぶっ飛びポイント1=3Dアクション

予算があるっていいですよね。とにかくアクションが超高層ビルで展開されたり、吹っ飛んだりで、立体的。高さがある。今まで見たことがない映像が展開されまくります。
このイメージなんだろうと思ったら、ゲームですよ。ゲームの世界観も今や超リアルで、俯瞰や見上げる視点を3Dに自由に行き来しますよね。それを6アンダーグラウンド実写でやってしまっています。そりゃあスゴイカメラでこの映像を撮ってるわけですからゲームをはるかに上回る映像ショックがあります。

ぶっ飛びポイント2=衣装・美術が高級・カラフル・スタイリッシュ

そしてハリウッド最高のスタッフってやっぱりスゴイなと思うのが、美術や衣装。
どの小さな場面をとっても手抜きなくゴージャス、スタイリッシュ。
例えばカーチェイスで言えば、ピカピカのレンジローバ―ががんがん吹っ飛びますし、主人公たちが追ってから逃げるクルマは突き抜けた黄緑のアルファロメオ ジュリア クアドロフォリオ。車高の落ち方もレーシーなカスタマイズがされていて、「知ってるなー」と思わず唸ってしまう仕様です。

(写真:アルファロメオホームページより)

他にも数え上げればキリがありませんが、メガヨットの内装や超高層レジデンスのペントハウスの内装もただゴージャスなだけでなく、インテリアの最新トレンドの見ごたえがハンパありません。下手な建築インテリア雑誌よりはるかに先を見せてくれる。置いてある美術品ひとつひとつも興味深いものばかりだったりします。
ファッションもカジュアルなトレンド感あるもので、ファッション好きも見どころがあるよう思います。さっきのアルファロメオではないですが、随所に強烈な蛍光色の差し色とかを使ってくるのも、映画全体な派手な印象に貢献しています。

ぶっ飛びポイント3=しびれるグロさ

それにしてもこれだけグロい演出がOKなのにもビックリします。今の日本のテレビ、映画でさえちょっと見ない過激なグロいシーンが満載です。そういう意味でもゲームの世界観に近いモノがあります。
日本でも昔は少年ジャンプでさえ「ドーベルマン刑事」の44マグナムがさく裂して、悪役の脳みそが吹っ飛ぶ表現が当たり前にあったはずなのですが、年々規制、忖度、自主規制の繰り返しの中で、本当に日本の映像コンテンツはつまらなくなりました。表現の世界を安直なモラル感で矮小化するのもほどほどが良いと思いますね。映像表現の世界がグロいと、世の中の暴力的傾向が増すという因果関係は誰も証明していないと思うのですが、単なる印象論ですよね。
とにかくこの作品では、そんなしみったれた制約もなく頭は吹っ飛ぶは、体は真っ二つだは、なんでもありです。カーチェイスでも結構ひいちゃいます。それが小気味いいテンポで演出されているので、からっとしていてまったく不快感がないのがまたウマいところです。

とにかく一見の価値はあると思います。
ちょっと子供には見せられませんが、この年末年始一見の価値はある作品だとは思います。

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