笠りつ子 直筆謝罪。彼女は、なぜ「死ね!」とまで言ってしまったのか?3つの理由

女子プロゴルファーの笠りつ子さんが先週末開催されたLPGAツアー第34戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)大会最終日が10月27日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,510ヤード/パー72)の風呂場にバスタオルが設置されていなかったことに腹を立てて、「死ね!」などの暴言を吐き、LPGAで調査中とのことでしたが、先ほど本人直筆の謝罪文が公表されました。
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近年総じて良くなっていたマナーとホスピタリティ

まず誰もが驚くのが、華麗な見かけの女子プロの世界にまったく似つかわしくない衝撃的な「死ね!」という言葉の乱暴さのギャップの大きさです。
でもまずこの問題を考えるとき最初に言っておきたいのは、近年の女子トーナメントプロは総じて本当にマナーもホスピタリティもすごく良くなっているということです。全英女子オープンという世界メジャー大会に勝ち一躍世界的に名をあげた渋野日向子選手など、シンデレラスマイルと世界のメディアに激賞されたほどです。樋口久子顧問、小林浩美会長のLPGA執行部のここは成果だと思います。

それこそ樋口久子さんや岡本綾子さんが活躍していた時代の女子プロゴルファーの世界は、どこぞのおっさんの集団?といいうようなガサツで殺伐とした雰囲気もあったと聞きますが、そんな反省もありかなり改革が進んできたことは間違いがないようには思います。
その点ではそれこそ樋口久子さんや岡本綾子さん、宮里藍さんなど世界で戦った人の海外でのファンサービスやスポンサーサービスを目の当たりににした経験値も大きく貢献していると思います。

逆に言えば今回の笠さんの暴言も、一昔前なら見過ごされていたかもしれません。
やはり海外での長い選手生活があった岡本綾子さんだからこそ、絶対ダメと断固たる反応をしたのではないかと思います。そこら辺の機微は私の下記前回の記事にも書かせていただきました。
笠りつ子プロ暴言が、告発された理由と背景
先日柏原明日架が2度目の優勝を決め大変盛り上がった、【2019】NOBUTA GROUP マスターズGCレディースの会場となったマスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) の浴室で、タオルが設置されていなかったことを発端に会場関係者に「死ね」などと悪...

なぜ?こんな素敵な笠さんが?

もちろん笠さんも普段はしっかりした選手で定評がありました。
それでなければ京セラ、KOSEなど、人が羨むようなスポンサーがこんなにも協賛しません。
笠りつ子オフィシャルサイト
プロゴルファー笠りつ子オフィシャルWebサイト。

プライベートでの写真を見ると、むしろ素敵なお姉さんという感じで動物や赤ちゃん(友人や家族の?)にも自然に接していて人柄の穏やかさが垣間見れます。

(写真笠りつ子公式ホームページ)
ただし、ちょっと試合では入れ込むタイプであったことは間違いありません。
うるさい観客に「黙れ!」と指摘したシーンは、普段とのあまりのギャップに私も衝撃を受けました。
でも確かに試合中はちょっと神経質そうだった。いつも。
笑顔はいつもほとんどありません。髪も下ろせば女性らしいのですが、ビッシとまとめて帽子の中に入れ厳しい目つきが勝負師そのものでした。

もちろん、プロなのですから試合はそれで良いのです。我々見る方もその本気さに痺れます。
でもちょっと今回はちょっとその鼻息が荒すぎた。

私が感じる理由&背景1 チャラチャラしてんじゃねえよ症候群

ここは特に笠さんにも感じるのですが、特に笠さんのように素がキレイ目な選手にこそ、試合で女として見られるのがイヤというタイプが多いように思います。例えば、香妻琴及選手なども可愛らしい顔をしていてはちょっとアイドル的な人気があるのですが、インタビューなどを読むと絶対チャラチャラしたくない。私は勝つまで女子力は捨てますが何か?という雰囲気で逆に面白かったりします。

(香妻琴及選手 LPGA公式ホームページ)
そういえば笠りつこも、香妻琴及もズボンで出場することが多いように思います。
そう、普段はとても良いことである「チャラチャラ」してられるかよ!という気合。
今回はそれがちょっと暴走してしまったように思います。

私が感じる理由&背景2 新人渋野フィーバーでの内心の悔しさ焦りとガラっと変わった試合の環境

もう一点、私自身が今回の事件の背景として感じるのは、やはり渋野日向子フィーバー。
もちろん多くの選手はインタビューで観客が増えてうれしいと公式コメントしているのですが、長年試合をウオッチしている私には、イライラする選手の姿が目につきました。特にベテランで優勝経験もたくさんある選手。
イライラする理由は観客が増えてありがたいけれど、どうしても増えるマナーの悪い人。音をたてたりカメラのシャッターをここはやめてというところで切る。そんなイライラに加えて、これはイライラではないですが、もちろん新人選手が大脚光を浴びて負けられないというプレッシャーとか悔しさもあります。

私が感じる理由&背景3 一部韓国人選手のチャラチャラ感に対する反発、イライラ

最後に私が背景として感じるもう一つの理由は。美人韓国人プロの存在です。

(アン・シネLPGA公式ホームページ)
もちろん韓国人プロの中にも申ジエ、イミニョンのようにあえて女性らしさを覆い隠して、勝負に徹するスタイルの人もいるのですが、イボミ選手やアンシネ選手のように実力もあるが女性らしさのアピールも半端なくチヤホヤされる選手に対して、明らかに一部の日本人選手は面白くないと思っているように感じていました。
今回の大会ではアンシネ選手もイボミ選手も活躍してましたので、「反チャラチャラ」派筆頭の、笠りつ子選手としても一段と鼻息が荒かったのではないかなどと考えたりもしています。

それにしても。そんな人間臭さも含めて、女子ゴルフは面白い!
笠りつ子選手もこれをきかっけに良く自分を見つめなおして、一回り大きな選手としてますます活躍して欲しいと思っています。

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