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【台風19号 号外版 】衝撃の書「ホモデウスを読む」 – 本当に地球は壊れかけているのだろうか?

台風19号が上陸した。
テレビでは多摩川、荒川という関東平野の巨大河川が氾濫警戒水域を超えたことを知らしていて不穏です。
私の住んでいる地域では先ほどから公共スピーカーが何かを警告しるようですが、風雨の激しい音で
ほとんど聞き取れないので不安感だけを煽っていて困ったもんです。
一軒家の実家のことなども心配で、こんなとき我々は少しでも被害が少ないことを祈る他ありませんね。

当然外出もままなりませんので、色々と考えてしまいます。
「ホモデウス」では、これから人類の未来がどうなるのか?というテーマについて鋭く検討が行われているわけですが、もっと言えば人類はこれから先も生き残れるのか?という危機感が通奏低音として流れています。
それほど人類700万年の歴史て科学革命、産業革命以来200年ちょっとの変化は急激なものであって、変化が変化を生む自己触媒現象もあり誰にも人類の未来を予測できなくなっています。

もちろん「ホモデウス」でも語られているように、また本連載でも多く解説してきましたように、今までに科学革命がもたらした変化は概ね非常にポジティブなもので、人類は700万年の歴史ではじめて「飢饉」「疾病」「戦争」を克服した天啓の時代を生きているとも言えます。

ただ、この変化の急激さが人類繁栄不測の終焉につながるのではないかと、科学者であればあるほど危惧していることもまた事実です。
例えば、最近ノーベル賞受賞の山中伸弥教授は、下記のようにインタビューで答えています。
「僕たち人類は、1000年後、1万年後も、この地球に存在する生物の王として君臨していると思いがちですが、地球の長い歴史の中で、そんなに長いあいだ存続した生物はいないのです。1万年後、私たちとは全然違う生物が、地球を支配していても不思議ではありません。
 しかも自然にそうなるのではなく、人間が自らそういう生物を生み出すかもしれません。
 うまくいけば人類は地球史上最長の栄華を誇ることができるかもしれないし、一歩間違うと、新たな生物に地球の王座を譲り渡すことになります。いま、人類はその岐路に立っていると思います」
ノーベル賞受賞・山中伸弥教授が懸念する「人類が滅ぶ可能性」 - FRIDAYデジタル GOLD
IPS細胞の生みの親はいま何を考えているのか。

優れた科学者であればあるほど、はっきりと確認できる事実、推測できる事象、予測できない事象を区別して考えるでしょうから、現在の科学で具体的に予測することは不可能であるけれどもその予測不可能な領域にどれだけ大きなリスクがあるかに敏感であることと思います。

まして、地球温暖化の議論はすっかり政治的なポジション発言にも揉まれてしまって、フェイクニュースだとの意見といや今そこにある危機だとのプロパガンダ合戦で、私も色々な識者の意見を見聞きしますが、実際の真相がどうあるのか判別がつきません。
とはいえ、今回の台風のように大きな自然現象が起きると。地球は大丈夫?
よもや、不測の変化がこの台風の勢いを生んでいないだろうな?などと、短絡的に考えたくなるのもまた人情です。
もちろん過去にも大きな台風が発生していたわけで、今回の台風がいかに巨大であったとして、それがすなわち地球温暖化のエビデンスにはならないのですが。
また一定の政治的ポジションを持った人たちには、こんな不安心理を利用する人々もいるわけで、よっぽど冷静に議論していかなければなりませんね。(先ほどテレビ災害特番で、当たり前に今回の台風を地球温暖化の結果と断定していてびっくりしました。困ったもんです。)

そして人類の将来を考える上で、気になるのは、地球環境が生存に適さないまで何らか悪化したとき、人類は宇宙船を「ノアの箱舟」に見立てて、どこか他の星へ移り住めるのかというテーゼです。
あのSFや映画でお馴染みのあれです。

なのですが、どうもこれが現在の科学の視点で予測する限り、ちょっとどう技術力が上がっても難しい話のようなのですよね。

故ホーキング博士は確か、他の生命体が住んでいるような星への旅行は不可能ではないかと予言していました。理由は、それが人類にとって可能であれば他の生命体にも可能なはずで、そんな進んだ科学の文明がありえるのであれば必ず地球にも来訪しているはずだが、少なくとも自分は会ったこともその来訪の証拠も見たことがないからだ。となんともホーキング博士らしいウイットある説明をしていたと記憶しています。(UFOや宇宙人の来訪を信じている人からすると同意しかねる意見ではあると思いますが。)

本年度のノーベル物理学賞(Nobel Prize in Physics)の受賞が決まったスイス人科学者、ミシェル・マイヨール(Michel Mayor)氏(77)の下記のコメントも結構ショックでした。
「系外惑星は、とにかくあまりにも遠すぎる。それほど(地球から)離れていない居住可能な惑星に関して非常に楽観的な見方をしても、数十光年はかかる。光の速さでは大した距離ではないし、近所にあると言えるが、(人類が)実際に到達するにはかなりの時間がかかる」とマイヨール氏は説明。「今日の人類が有する手段では、気の遠くなるような日数がかかるということだ。私たちは地球を大切にしなければならない。とても美しく、今なお居住に最適な星だ」
人類の系外惑星への移住「ない」 ノーベル物理学賞のマイヨール氏
【10月10日 AFP】人類が地球を離れ、太陽系外の惑星に移住する未来は来ないだろう──系外惑星発見の功績で2019年のノーベル物理学賞(Nobel Prize in Physics)の受賞が決まったスイス人科学者、ミシェル・マイヨール(Michel Mayor)氏(77)が9日、AFPのインタビューに語った。

もしかしたら、とんでもない科学的ブレークスルーがあり、地球がダメになったときこの星の外に活路を求める日がやってくるかもしれませんが、その主役はもはや人類ではないかもしれません。

「完全な人工知能の開発は人類の終わりを意味するかもしれない。独自に活動し始め、どんどんペースを上げながら自己改良していくだろう。(中略)緩慢な生物学的進化に制限されるヒトはそれと競争できず、地位を取って代わられる」――2014年12月、ホーキンズ博士BBCとのインタビューで

こんな台風の夜。非科学的な過剰反応や短絡はいけませんが、人類の将来に危機感をもつことには十分な理由があるようには思えてなりません。

これからも、警世の文明論「ホモデウス」を読むの本企画を続けていきたいと思います。

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