全英女子オープンを制した渋野日向子が、凱旋後50日足らずで国内ツアー「デサントレディース東海クラシック」に優勝しました。今季国内3勝目もすごいですが、メジャー優勝後のシブコフィーバーで騒然とする中、周囲の並半端ない期待感、宮里藍選手が苦しんだように押しつぶされるのではないかとの心配をもふっきる大逆転優勝劇でした。
世間の期待にそれを超えるパフォーマンスで答えるのはスターの必須条件、庶民のカタルシスで、まさにシンデレラがシンデレラであることを自ら証明した瞬間。全英女子オープン優勝の瞬間に勝るとも劣らないインパクトがありました。
<写真LPGA公式より>
「パターは基本狙っているので、そういうゴルフをしないと優勝もできない」というコメントでした。

この安田選手、アマチュアながらチョイチョイ優勝争いに絡んでくる実力派。にもかかわらず、?小学生?中学生?(失礼!)というほどに華奢な体格でびっくりさせられます。

<写真LPGA公式より>
筋肉の付き方が明らかにアスリートのそれの渋野のような選手でなければ戦えない女子プロゴルフの世界であることも間違いがないのですが、一方で安田選手のように華奢な人や、スポーツ選手らしからぬ近所のおばさん(重ねて失礼!)のような選手まで同じ土俵で戦うところもある意味ゴルフならではの面白さです。子供の頃からエリート教育を受けた選手だけの世界ではあまりにも遠い世界を見ているような気分にさせられますものね。
さてこの強気のパットというヤツ。簡単に言いますがゴルファーならばこれほど難しいものもないことは良く知っていることと思います。
果敢に強いパットを打ったところから大オーバー。今度はビビッて大ショートの挙句の4パットという悪夢のイメージが染み付いてしまい一貫してショート、ショートというパッティングなんてこともアマチュアゴルファーの定番です。
でも最近では、2017年賞金女王鈴木愛選手も強気のパット、パットの名手で有名ですが、ショートしてしまえば入る確率は0パーセント。ショートだけはさせないという信条の選手が活躍しているように思います。
<写真LPGA公式より>
確かに強めのパットは、オーバーするリスクもありますが、芝目や傾斜に影響されにくいですし、新ルールの場合指したままのピンフラッグに当たって入るパターンも期待できるかもです。
最近の慣性モーメントの大きいパターとの相性も良いようにも思います。
ゴルフには人となりが出るとは言いますが、やはり弱気なパットは良くありませんね。
大して守るものもないのに保身保身で汲々とする、今の日和見ジャパンを象徴するようで鬱陶しいことこの上ありません。
やはりシブコさんのパットのように攻める姿勢から突き抜けた勝利を狙いたい。
そういえば最近、オジサン達のゴルフでもガンガンオーバーさせるのがちょっと流行ってるぞ。いいぞいいぞ。
ということで、
そんな喝を入れられているような感もする、渋野日向子の爽快な逆転優勝でした。
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