「孤独のグルメ」が「かっこいいスキヤキ」だった頃

多くのファン同様私もすごくウレシイです。
AmazonePrimeなどにもラインナップされているので、たびたび昔の作品を見ていますが、やはり新作が見たいです。
よくぞ見つけた松重豊さんのひょうひょうとしたキャラクター相まって、まさにはまり役、名シーン、名セリフが頭の中でいつも踊っています。Season8楽しみですね。


<写真テレビ東京公式>

冒頭のナレーションがイイ。

「時間や社会に囚われず、
幸福に空腹を満たす時、
つかの間、彼は自分勝手になり自由になる。

誰にも邪魔されず、気を使わず
ものを食べるという孤高の行為。
この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである」

まさに、それな。

エンディングの作者、久住昌之氏が茶色いお水で酔っぱらってるのを見るのも楽しい。

そう私は、久住昌之氏が泉昌之として泉晴紀氏とマンガを描いていた頃からの大ファンなのです。
なんと言っても、代表作は「かっこいいスキヤキ」(1983年)
Bitly

この作品で、氏は「一人称でメシを食い、頭の中の盛大な独白をマンガにする」という、とてつもない大発明をしてしまったのです。
そもそも一人称って良いですよね。創作物の特権。本当に頭の独白をすべて声に出していたら私は今ここにいないでしょう。サリンジャー「ライ麦畑で捕まえて」、村上春樹やカフカ、カミュの作品にも結構あったような。
とにかく絵は下手だった。
でもその下手だからこそ伝わるものもあって。当時この手のヘタウマ、サブカルチャー系の作品は青林堂から出てました。「ガロ」の版元です.
あの蛭子能収さんもキッレキッレの独創性あふれる作品を多数発表していました。
みんな、蛭子能収さんをナメてないですか?
この「なんでもない日のなんでもない話」のカテゴリーでは、SankeiBizやアゴラに寄稿させて頂く記事とは違い、秋月涼佑が気まぐれに、思いのままを、ちょっとカジュアルに書かせて頂きます。本サイトオリジナル記事で、ウエッブメディアへの寄稿が無

「孤独のグルメ」制作の方の中にきっと「かっこいいスキヤキ」が大好きだった人がいると確信します。
そうでなければあのエンディングは思いつかない。世の中を確実に少し楽しくしてくれた久住氏に対するリスペクト心が伝わってきます。(ネットでは、なんだあのおっさん!論があるようですが。そういう方は一度「かっこいいスキヤキ」をぜひ読まれることをおすすめします。きっと久住氏を好きにならずにはいれません。)
それにしても「かっこいいスキヤキ」の底知れぬアングラ感を払拭した上で、魅力はテレビ的にキッチリ昇華させてくれていて。本当に素晴らしいプロの仕事だと思います。
何せ、こういうかたちで多くの人に楽しんでもらえる日がきて良かったです。
やはり良いものは、すたれないものだんでしょうかね。

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