チューリングがポンド紙幣の肖像になる時代

ちょっと前まで、チューリングって誰状態だったはずですが、シャーロックホームズで有名なベネディクト・カンバーバッチが映画「イミテーション・ゲーム」でチューリング役をやったりで俄然有名人になりました。

<写真:イミテーション・ゲーム公式HPより>

私としては、新潮文庫の「暗号解読」をぜひおすすめしたいです。作者のサイモン・シン氏の「宇宙創成」など新潮文庫で出されている本、どれも無類に面白いのですが、特に、このアラン・チューリング氏天才にしてかなりの変わり者でキャラがたっています。英国を暗号解読でナチスドイツから救うまでの不可能を可能にする展開が本当に下手な推理小説の数百倍面白いです。まさに事実は小説より奇なりです。アカデミー賞をとったチューリング氏の人生を描いた「イミテーション・ゲーム」の視点も面白いですが、どのような発想と発見からチューリング氏らがUボートの暗号という解析不可能と思われたものを解くに至ったか。本当にスリリングな科学ドラマです。

現在、当たんさんタワーにて大好評連載中の「ホモデウス」をより面白く読むためにも、「アルゴリズム」というコンピューターの基本概念を発見したとされるアラン・チューリングとそのストーリーをぜひ楽しまれてはいかがでしょうか?

「ホモデウスを読む」第1回
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