【SankeiBiz掲載】「ブランドウオッチング最終回」失われた30年に実現した消費文化の絶頂 もっと豊かな「生活者天国」日本へ

というか、「ブランドウオッチング」は今回で最終回です。
SankeiBizさん自体がサイト更新を6月いっぱいで終了されるということですので。

2週間に1回掲載させていただいてきましたが、やはり産経さんが運営されるメディアに掲載されると思うと、いい加減な記事は書きたくないという気分にもなるもので、日頃のテーマ探しから始まって結構日常の通奏低音のように、常にどこかでこの連載のことを気にしているという気分がありました。

自分の職業的バックグラウンドの良い棚卸になった気がしていています。
こう振り返ると、我々の生活の多くの側面にマーケティングやブランディングの考え方が反映していて、逆に言えばまったくネタに困らなかったと言えるかもしれません。

「消費文化」という言い方は、かつてそこまで一般の生活者が日常的にモノやサービスにお金を使う機会がなかった時代との対比で、毎日のように「消費」をしながら生活する現代の特に都市生活者特有の生活スタイルを表現した言葉だと思いますが、逆に言えば今や「消費文化」など我々にとっては当たり前過ぎて逆に何それ?という感じさえします。
人によって「消費」傾向に個人差はあるでしょうけれど、1日何にも外で、最近ではスマホ経由で、お金を使う=消費しない人はなかなかいないのではないでしょうか?
私なぞは市場調査を兼ねて(笑)、毎日朝から晩まで小銭をばら撒きながら歩いているような自覚があります。

そんな「消費者天国」的世界、どう考えても当たり前のものであるわけもなく、人類数百万年の歴史でほんのこの数十年、しかも一部先進国だけで実現した現象ですから、現代日本に生きる我々どれだけラッキーなんだよという不思議さと、この後いつまで
こんな天国が続くものかなと、逆に不安感も感じてしまいます。
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それにしても記事中でも書きましたが、新聞社さんとの仕事という部分も「ブランドウオッチング」の連載、とっても勉強になりました。
やはり、営々と築かれた「新聞」という一流メディアの編集プロセスは、深い知見あふれる「さすがな」もので、やはりどんなメディア環境になっても、この高いステータス性誇るクオリティを生かしながら、益々がんばって欲しいなとあらためて感じた次第です。

最終回につき総括的な内容で書いた記事です。
ぜひご一読いただければと思います。

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